内容説明
交通問題を「社会の問題」としてとらえ直し一人ひとりの行動の転換を促す新しい交通まちづくり。パース、ロンドン、宇治、龍ケ崎…など先進事例を掲載。
目次
第1部 海外のモビリティ・マネジメント(都市交通状況を実際に変えた大規模MM―世界の交通政策に影響を与えた豪州パースの「トラベル・スマート」;「一人ひとりとの会話」を重視した大規模MM―豪州アデレードにおける会話中心のTFP;総合的なMMの展開―TDM・基礎整備・まちづくり施策を含めた英国とロンドンの事例;MMにおける交通事業者の顧客主義―ボローニャ市交通局におけるコミュニケーション戦略;MMにおける「遊びごころ」―ウィーンのエモーショナル・キャンペーンと各国の好事例)
第2部 日本のモビリティ・マネジメント(「渋滞対策」のための住民対象MM―福岡における家庭訪問を主体とした取り組み;「都市交通計画」におけるMM―パーソントリップ調査に基づく福井都市圏の取り組み;「公共交通利用促進」のためのMM―龍ケ崎市におけるコミュニティバス利用促進の取り組み;MMにおける「都道府県」の役割―MM基本計画に基づく多面的・持続的な京都の取り組み;「事業所」におけるMM―通勤・通学を対象とした宇治と筑波大学の組り組み;転入者を対象としたMM―高崎市と龍ケ崎市で大きな効果をもたらした取り組み;小学校におけるMM―秦野市とひたちなか市における交通問題を考えるMM授業)
著者等紹介
藤井聡[フジイサトシ]
1968年奈良県生まれ。京都大学卒業後、同大学助手、助教授、東京工業大学助教授を経て、06年より同大学教授。専門は土木計画、交通計画。社会的ジレンマ研究、認知的意思決定研究で、03年土木学会論文賞、05年林知己夫賞、07年文部科学大臣表彰・若手科学者賞を受賞、また06年に『村上春樹に見る近代日本のクロニクル』にて表現者奨励賞を受賞
谷口綾子[タニグチアヤコ]
1973年生まれ。北海道大学工学部土木工学科卒業、工学博士。日本学術振興会特別研究員(PD・東京工業大学)等を経て、筑波大学大学院講師。専門は都市交通計画。03年都市計画学会論文奨励賞、06年第一回米谷・佐佐木賞(博士論文部門)、07年日本道路会議優秀論文賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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