内容説明
本書は、現代のまちづくりを理論的に考証することを目的にして構想されたものではない。むしろ私たちが現実に見ている、さまざまなまちづくりの実践事例を系統的にとりあげて分析を加えることによって、現代のまちづくりが直面しているパラダイム転換の有り様を事実の側から照らしだすことを目的としている。
目次
1 まちづくりの歴史とパラダイム転換(まちづくりが生まれるまで―日本における近代都市計画の誕生と特質;まちづくりが生まれたころ―日本近代都市計画の対抗概念としてのまちづくり;まちづくりの継続と変容―日本近代都市計画のパラダイム転換)
2 市民参加と現代のまちづくり―アメリカ、EUの事例から(ピッツバーグのルネッサンス;チャタヌーガの奇跡;非営利民間組織の時代;ヨーロッパのまちづくりと現代的課題;EUの地域政策とサステイナブル・シティ)
3 地方分権と現代のまちづくり―日本の事例から(地方分権と地域社会―公・共・私型社会と拡張された直接民主主義;地方分権と21世紀のまちづくり)
著者等紹介
白石克孝[シライシカツタカ]
1957年愛知県生まれ。名古屋大学法学部卒業、名古屋大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得、名古屋大学助手を経て、1988年龍谷大学法学部助教授、1999年龍谷大学法学部教授、現在に至る。専攻は行政学、政治学(地域開発論、計量政治学を講義)。「きょうとNPOセンター」運営委員、「環境市民」理事、「市民ウォッチャー・京都」代表などを努める。自治体の職員研修の講師も努めている
富野暉一郎[トミノキイチロウ]
1944年神奈川県逗子市生まれ。京都大学理学部、東京大学理学系大学院で天文学を専攻博士課程中退後、株式会社ヘリオス社長。1984年逗子市長(3期8年)、1994年島根大学法文学部教授を経て、1999年龍谷大学法学部教授、現在に至る。専攻は地方自治論。自治行政や市民運動と大学との連携による地域人材の育成のため、研修・講演・大学改革など多面的な活動を進めている
広原盛明[ヒロハラモリアキ]
1938年中国東北部(旧満州)ハルビン市生まれ。京都大学工学部建築学科卒業、京都大学大学院工学研究科博士課程退学、京都大学助手・講師を経て、1971年京都府立大学助教授、1985年教授、1992~98年学長、2000年龍谷大学法学部教授、現在に至る。専攻は都市政策、住宅・都市計画学。NPO法人西山記念すまい・まちづくり文庫理事長、阪神・淡路まちづくり支援機構代表委員、都市住宅学会学術委員長、コミュニティ政策学会副会長などを務める
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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