内容説明
家族とそれを保証してきた仕掛けとしての住まいは、人類の産みだした画期的な発明品である。群をなして生きる人間の知恵と戦略は、いまも可能性をもとめて多様な変化をくりひろげている。
目次
森の声を聞く―ベダムニ:パプア熱帯雨林の焼畑農耕民(パプアニューギニア)
外の目と内の目―カヤン:ボルネオ中央部の焼畑稲作民(マレーシア)
長い家で人はどうあつまるか―イバン:サラワク丘陵の焼畑稲作民(マレーシア)
一族のつどう円型住宅―客家:華南に暮らす漢族(中国)
大きな家の百年―ミナンカバウ:西スマトラの水稲耕作民(インドネシア)
女たちのつどう家―ボージプリー:北インドの稲作農耕民(インド)
花嫁の部屋が物語るもの―トルコ人:西黒海地方の農村社会(トルコ)
世界最古の摩天楼都市―イエメン人:防御の住まいに生きる人びと(イエメン)
男女隔離の世界?―アラブ:ナイル沿岸の農耕民(スーダン)
火がとりもつ住まいの縁―バンナ:東アフリカの農牧民(エチオピア)〔ほか〕