江戸東京の路地―身体感覚で探る場の魅力

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  • サイズ A5判/ページ数 175p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784761512156
  • NDC分類 518.84
  • Cコード C0052

内容説明

歓楽街、門前町、市場、抜け道、行き止まり…。地形やかつての都市構造の痕跡を残しながら、歴史の流れの中で変遷してきた東京の路地。成長する都市の隙間の佇まいは、往時の人々の生活が甦ってくるようである。時代や成り立ちによって様々な表情を持つ路地空間を読み解き、実際に潜り込んで体感しながら、その魅力に迫る。

目次

序論 路地とは何か
1章 江戸時代―路地空間の原型の誕生
2章 明治・大正期―ネットワーク化する路地の進化
3章 昭和初期―路地空間の多様化
4章 戦後―組み合わせ路地の迷宮化
5章 高度成長期以降―回遊を楽しむ路地の創造
結 路地論からまちづくりへ

著者等紹介

岡本哲志[オカモトサトシ]
1952年東京都中野区生まれ。法政大学工学部建築学科卒業。岡本哲志都市建築研究所代表、博士(工学)。法政大学大学院エコ地域デザイン研究所所属。武蔵野美術大学特別講師。国内外の都市と水辺空間の調査・研究に長年携わる。銀座、丸の内、日本橋など東京の都市形成史は様々な角度から30年以上研究を続ける。特に、銀座においては10年以上にわたる銀座の方々との交流を通じ、街づくりなどに参画している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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いくっち@読書リハビリ中

2
目から鱗の路地から始まる町の形とあり方。京都と違って路地が生かされず、なくなってしまうことの多い東京だが、だからこそ、より一層魅力を感じる。町歩きがさらに楽しくなりそうな本でした。2012/03/24

takao

1
ふむ2022/09/13

engawa

1
「ブラタモリ」でおなじみの岡本哲志さんの本。東京のあちこちに残る路地の成り立ちを解き明かしてくれる。個人的には、路地とは、何より人が歩く道だと思う。江戸時代で言えば、馬や大名の乗った駕籠、現代で言えば車が通るためではなく、人が歩くための場所だった。そして、もう一つ、生活するための場所だった。朝顔の鉢植えを並べるだけでなく、夕涼みの縁台将棋。みんな道路でなく、路地ですること。コンクリの道路だけではなく、人がのんびりできる路地を増やしてほしい。2011/03/24

ReiKINOSHITA

0
なぜ人は路地に惹かれるのか。路地が都市形成に果たす役割とは。『ブラタモリ』等で知られる都市形成史研究家の著者が書いた「路地」論。めっちゃくちゃ面白い。路地は単に「細い道」であるだけではダメで、そこに「生活」が根付いていないと路地たりえない。生活の気配があるからこそ、初めて訪れる路地にも落ち着きや懐かしさを覚える。100年前後という短い歴史しか有していない月島の街がなぜ哀愁を感じさせるかというと、そこに路地があるからだというのは「なるほど!」と思った。2016/05/20

讃壽鐵朗

0
かなり専門家向けの本で、安易に散策の目的で読むには適さない2013/12/07

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