感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takahiroyama3
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良書。都市の自然を都市計画や生態学から個別に考えず、統合的に語る目的で、人間中心的にとらえる装置化・都市化の二軸を提案。特に装置化・非都市の中自然に価値を置き、具体例として鎮守の森をあげます。これは、宗教という独特な論理により存在・維持された緑こそ、ありえないところにあり続けた緑であり、こうした野生味ある自然が地域に新たな文化や環境を創出するという意味を与えています。1977年の本から続けて1986年出版の本著を読み、前著の「自立的自然」「都市の自然基盤」を具体化したと感じました。2020/03/20