出版社内容情報
心理支援のアクセシビリティを高めるために
知的障害のある人のメンタルヘルスの不調は、一般の人に比べて高いと言われている。本書では、知的障害のある人たちに向けた心理支援に関する知識や考え方をまとめ、具体的なサポート方法を提示する。
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内容説明
心理支援のアクセシビリティを高めるために。知的障害のある人のメンタルヘルスの不調は、一般の人に比べて高いと言われている。本書では、知的障害のある人たちに向けた心理支援に関する知識や考え方をまとめ、具体的なサポート方法を提示する。
目次
第1部 基礎編(知的障害のある人の思春期・青年期のメンタルヘルス;知的障害のある人の思春期の精神疾患と医療ケア;思春期・青年期の知的障害のある人への心理相談)
第2部 心理支援編(知的障害のある人に向けた心理支援のポイントと家庭の役割;知的障害特別支援学校での生徒のこころとスクールカウンセリング;知的障害のある思春期の子どもへの心理療法;知的障害のある青年の自立を支える施設での心理支援;医療機関での知的障害のある青年とのカウンセリング)
著者等紹介
下山真衣[シモヤママエ]
信州大学学術研究院教育学系准教授。博士(障害科学)。公認心理師、臨床心理士、学校心理士。筑波大学大学院博士課程人間総合科学研究科の院生時代から知的障害・発達障害のある子どもの行動問題やメンタルヘルスをテーマに研究活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろか
6
知的障害があるとカウンセリングはむずかしい、との先入観がある。課題は古いが、そこへの新たなチャレンジ2024/04/06
いとう
6
1章は下山先生が知的発達症(ID)と精神衛生の関連、ID者の相談行動、イギリス心理学会の「IDのある成人との関係構築」について、3章は著者らが立ち上げた「知的障害のある人のメンタルヘルス研究会」の検討事項を紹介しており非常に参考になった。 後半の事例は納得しにくい内容が少なくない。例えば、概念理解の困難が特徴であるIDに対し「自己理解を促す」とあるが具体内容はない。紙面の都合もあるかと思うが、ID特有のやりとり困難が割愛されている? しかし、7章・榎本先生の内容は実践と理解が丁寧に紹介されている。2023/01/06