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出版社内容情報
「子どもを真ん中に、三人四脚で進む姿こそが真の保護者支援につながる」と説く著者による療育関係者へ向けた40の質問&回答集。
中川信子[ナカガワノブコ]
著・文・その他
内容説明
親と専門家は子どもの健やかな育ちを共に喜び合う仲間です。「専門家と保護者が“支援する‐支援される”という関係ではなく、子どもを真ん中に、三人四脚で進む姿こそが真の保護者支援につながる」と説く著者による療育関係者へ向けた40の質問&回答集。
目次
1 コミュニケーションの行き違い(2歳の子の自己主張に悩まされるお母さん;何を考えているかわからないお母さんとの対応に困惑しています ほか)
2 悩みに寄り添う(療育に通うといいとわかっているのに、通う決心がつかないお母さん;「心配していない」という親御さんに、どう伝えたらいいか、いつも悩みます ほか)
3 家族・保護者同士の問題(子どものトラブルと保護者同士の関係;「子どもを施設に預けたい」と言う保護者 ほか)
4 子どものとらえ方(子どもに吃音が始まったのは自分のせいだと、自分を責めているお母さん;「家ではできます」と言い張るお母さん ほか)
5 解決への道筋(早期支援につなげたいのに、うまくできない;就学に向けて悩み深い親御さんにどう接したらいいか… ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maekoo
8
言語聴覚士で長年特別支援教育の現場に関わって来られた中川信子氏の月刊誌「発達教育」に連載されたQ&A方式の支援現場の諸々の悩みに答えつつ、「子どもの育ち」にとってどう言う見方をして、どう対応し、その悩みと課題の持つ根本的な視点と考え方を解り易く学べる、目から鱗だらけの本! 帯に有る「親と専門家は子どもの健やかな育ちを共に喜び合う仲間です」の視点での実践的支援や見方が一杯で、療育関係者はもとより、あらゆる子どもと関わる就労現場で、その親御さんとの関係で悩んでいる人は読んで欲しい、読んで元気になる書です! 2024/10/02
風地
6
言語聴覚士の中川信子先生は、決して保護者を責めない。障害確定するまでに、しつけが悪いと散々に痛めつけられた保護者(主にお母さん)の気持ちを第一に考えてくれる。どれも刺さるんだけど、特に響いた一文「障害のある子を持つ親としての自覚には一生かかるかも」。はっとして、そして泣いた。障害児の親はアウェー感が強いと思う。身近に優秀な支援者がいない場合もあるだろう。先生の言葉に癒される保護者は少なくないのではないか。けれど、この本はあくまでも支援者へのQAなので、支援者の本音がバンバン出てきて、それが割ときつい。2019/12/07
yucco
5
支援者という立場で親子と接する時、その楽しさと同じくらいモヤモヤする事もあり、本書を手に取りました。中川先生の徹底した保護者への寄り添いと「子どもを真ん中に置く」という姿勢がとても勉強になったけど、きっと彼女も様々な経験や出会いを通じて辿り着いたのだと思う。適切な距離感を保つこと、「かかえて、じっと待つ」は確かに大きなエネルギーを要するけど大切なことですね。繰り返し意識していきたいと思います。2023/11/30
たか
5
わかりやすかった。いろんな考え方が学べた。勉強になった。2018/11/16
epitaph3
3
220118/11冊目/思う所あり、保護者支援の本を開く。自分の「今、ここ。立ち位置」を見直し、整理する。苦しい場面に遭遇したときこそ、まずは自分の態度が、保護者を不安にし責めているのではないかと、ふりかえりたい。もちろん、適切な距離が取れているかも常々確認しよう。ニーバーの祈りを思い出そう。時の流れに身をまかせよう。保護者支援は子ども支援に繋がる。元気出せ、自分!と、味方になる読書に感謝。2022/01/18
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