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出版社内容情報
「子どもを真ん中に、三人四脚で進む姿こそが真の保護者支援につながる」と説く著者による療育関係者へ向けた40の質問&回答集。
中川信子[ナカガワノブコ]
著・文・その他
内容説明
親と専門家は子どもの健やかな育ちを共に喜び合う仲間です。「専門家と保護者が“支援する‐支援される”という関係ではなく、子どもを真ん中に、三人四脚で進む姿こそが真の保護者支援につながる」と説く著者による療育関係者へ向けた40の質問&回答集。
目次
1 コミュニケーションの行き違い(2歳の子の自己主張に悩まされるお母さん;何を考えているかわからないお母さんとの対応に困惑しています ほか)
2 悩みに寄り添う(療育に通うといいとわかっているのに、通う決心がつかないお母さん;「心配していない」という親御さんに、どう伝えたらいいか、いつも悩みます ほか)
3 家族・保護者同士の問題(子どものトラブルと保護者同士の関係;「子どもを施設に預けたい」と言う保護者 ほか)
4 子どものとらえ方(子どもに吃音が始まったのは自分のせいだと、自分を責めているお母さん;「家ではできます」と言い張るお母さん ほか)
5 解決への道筋(早期支援につなげたいのに、うまくできない;就学に向けて悩み深い親御さんにどう接したらいいか… ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たか
5
わかりやすかった。いろんな考え方が学べた。勉強になった。2018/11/16
yucco
4
支援者という立場で親子と接する時、その楽しさと同じくらいモヤモヤする事もあり、本書を手に取りました。中川先生の徹底した保護者への寄り添いと「子どもを真ん中に置く」という姿勢がとても勉強になったけど、きっと彼女も様々な経験や出会いを通じて辿り着いたのだと思う。適切な距離感を保つこと、「かかえて、じっと待つ」は確かに大きなエネルギーを要するけど大切なことですね。繰り返し意識していきたいと思います。2023/11/30
風地
4
言語聴覚士の中川信子先生は、決して保護者を責めない。障害確定するまでに、しつけが悪いと散々に痛めつけられた保護者(主にお母さん)の気持ちを第一に考えてくれる。どれも刺さるんだけど、特に響いた一文「障害のある子を持つ親としての自覚には一生かかるかも」。はっとして、そして泣いた。障害児の親はアウェー感が強いと思う。身近に優秀な支援者がいない場合もあるだろう。先生の言葉に癒される保護者は少なくないのではないか。けれど、この本はあくまでも支援者へのQAなので、支援者の本音がバンバン出てきて、それが割ときつい。2019/12/07
epitaph3
2
220118/11冊目/思う所あり、保護者支援の本を開く。自分の「今、ここ。立ち位置」を見直し、整理する。苦しい場面に遭遇したときこそ、まずは自分の態度が、保護者を不安にし責めているのではないかと、ふりかえりたい。もちろん、適切な距離が取れているかも常々確認しよう。ニーバーの祈りを思い出そう。時の流れに身をまかせよう。保護者支援は子ども支援に繋がる。元気出せ、自分!と、味方になる読書に感謝。2022/01/18
misa
1
私は支援される側ですが、子供を応援する立場だし。と思い本を読みました。 主に支援者から、様々な親子への対応策を質問する形で書かれています。 とにかく、中川先生の徹底した、親子への寄り添いが嬉しかったです。私は幸運にも、イヤな思いや、言葉のすれ違いをした記憶はありませんが、繊細な問題であるがゆえに、言葉一つ、伝え方一つで、伝わらないこともあるのですね。 目的は励ましあいながら、子育てをするため。ですよね。 2020/02/09