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目次
1章 ひきこもりから今の若者全体をとらえる
2章 事例を通したひきこもりの理解と支援のあり方を考える
3章 ひきこもり者本人を支援する
4章 ひきこもりピア・サポーターの可能性
5章 家族支援を考える
6章 希望を見出すひきこもり支援
7章 ひきこもりの解決とは何か
著者等紹介
田中敦[タナカアツシ]
1965年北海道札幌市生まれ。1996年北星学園大学大学院社会福祉学研究科社会福祉学専攻修士課程修了。2001年~北星学園大学附属高等学校「教育相談室」相談員のほか、大学で講師をつとめる。現在、特定非営利活動法人レター・ポスト・フレンド相談ネットワーク理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Koji Takahashi
8
《全て人は生きている価値がある》 だから一緒に生きていこう。 一緒に考えて、 一緒に何をするのか決めよう。 一緒に悔しい思いもするし、 一緒に喜ぶこともあるだろう。 一緒に失敗して、 一緒に成長しよう。 そんな生き方をしていく。2020/02/26
Koji Takahashi
8
《自分の役目となるか?》 福祉関係の講演等で唯一しっくりこなかったのが「ひきこもり」 理由は当事者の「憲法の『労働の義務』は上が勝手に作ったのだから守らなくていい」という発言を筆頭に、「他者責任」的な発想が続いたからだ。 私は精神障がい者を支援する時に「精神を病んでしまった人より、他人の精神を壊した方が『罪』だ」と思うのだが、同様に「ひきこもり」にさせた人が罪と思えなかったのは「私は何も悪くない、悪いのは周り」という傾向の人達の話を聴いたからだ。 それでも一緒に暮らしていけるようにしたいと思わされた。2019/10/11
Baron
3
通り一遍の凡庸なひきこもり支援書かと思ったら、なかなかどうして、充実した内容であった。 特に目を引いたのは、近年になって自立して結婚もし、バリバリ働いていても、ある事をきっかけにひきこもりになるケースも増えているということである。 これからは「仕事してる奴はひきこもらない」「結婚してる奴はひきこもらない」なんてのは、何の保証にもならないんだろう。 OECDの行った調査によると、日本は「社会的孤立度」が諸外国と比較して最も高いらしい。 つまり会社から離職すると、驚くぐらい孤立してしまいやすいのだ。2014/10/19
moon
0
本書は著者の転校が多く学校に馴染めなくなり不登校となり中学卒業後無職少年でひきこもりとなるが似たような経験をもつ仲間(ピア)との出会いやつながり、年齢の近い大学生のスタッフとの交流から今でいう居場所で元気を取り戻した経験者である。ひきこもりピアサポートをいち早く取り組み20年以上にわたり当事者NPOで主に手紙を活用したピア・アウトリーチ活動などに取り組んでいる。派手さはなく地味な取り組みであるが著者のこれまでの苦労を分かち合うひたむきさを感じ取りました。2020/06/11