内容説明
行き詰まった家族には、ひきこもり経験者が入り、空気を変えることが必要であると説く著者が、ひきこもる若者と３０年間向き合いながら開発した「和歌山大学ひきこもり回復支援プログラム」を詳細に解説。
目次
序 現在の若者の苦悩の一表現形式としてのひきこもり
第１章 ひきこもる若者
第２章 苦悩するひきこもり
第３章 優等生のひきこもり
第４章 ひきこもりと精神症状
第５章 ひきこもりの原因
第６章 和歌山大学ひきこもり回復支援プログラム
第７章 インターネットとひきこもり
第８章 なぜ、日本の若者はひきこもるのか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Akihiro Nishio
4
大学生のひきこもりに特化した本だが、他のひきこもりの本よりも良いんじゃないかな。しかし、著者の熱意が凄まじい。これを読んでも真似してやってみようと思えないところが難点か。2014/07/04
たろーたん
1
分析のところよりも実践のところが面白かった。ひきこもりの日数による分類と、段階的な介入。個人的に印象に残ったのは、ひきこもりの人に会えなくても、自宅に行くところ（そこでケーキを食べたりするのだけど）。家族と言う密室に第三者が入るだけで変わるというが頭に残った。2019/06/02
桃の種
1
ひきこもりをする人達だけが原因ではなく、今の社会が問題。2017/12/22
ころりん
0
「ひょっとすると、病は人間の思索と行動のもっとも重要な題材となり刺激剤となるかもしれない」「健康より高級な病がある、健康な病がある」（ノヴァーリス）一四頁 和歌山大のひきこもり学生と取り組んできた二〇年来の観察レポート。 ひきこもりにも、パーソナリティ障害、精神障害、人格形成不全、ネット依存…様々な原因が。 社会的な要因もたくさん。 一括りに「ひきこもりだから○○」なんて素人判断は偏見。 言葉かけや、禁止句など、具体的な示唆も、この方々の向き合いの産物。 社会はますます、ひきこもりたくもなる一方だしなぁ2019/07/02
