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内容説明
モンテッソーリ教育の神髄を探る―日本のモンテッソーリ教育草創期から今日まで、全国的、否世界的にモンテッソーリ教育運動と深くかかわる著者は、モンテッソーリ教育は科学的子ども観が礎柱になっていると見做す。子どもは、誕生と同時に、自ら発達・成長する「生命」を内在させる。幼児は、自分の身体をまわりの環境の中で自らの思い通りに動かし、何かをしたい、という強い内的要求をもつ。モンテッソーリ教育は幼い子どもが自立、独立した人間に形成されるための、子どもへの援助メソッドである。
目次
1 モンテッソーリ教育と平和
2 モンテッソーリの生涯と業績
3 自由と秩序―現代進歩主義教育学におけるモンテッソーリの位置
4 モンテッソーリの教育理念
5 日本におけるモンテッソーリ教育の発展
6 モンテッソーリ教育法の宗教的次元―その思想と実践を支えるカトリシズム
7 新しい子どもの発見―モンテッソーリの幼児教育理論と実践
8 幼児の秘密
9 母も音痴だから僕も音痴―遺伝・素質・環境・教育
著者等紹介
ルーメル,クラウス[ルーメル,クラウス][Luhmer,Klaus]
1916年9月28日ドイツ・ケルン生まれ。アメリカ・デトロイト大学修士課程修了。ドイツ・ボン大学研修。現在、上智大学名誉教授、日本モンテッソーリ協会会長
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感想・レビュー
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Isamash
9
クラウス・ルーメル上智大学名誉教授/日本モンテッソーリ教会会長の2004年著作。モンテッソーリ女史の生涯・業績・教育理念、日本におけるモンテッソーリ教育の展開等を批判的見解も交えて紹介。彼女がイタリア初の女性医学部生であり医学博士取得者なこと、彼女の仕事が精神遅滞児に関する研究、更にその治療教育から始まっていることは初耳。就学前の幼児にも、本来自立的な学習能力があり良く整えられた環境により能力開発が促進されるという理念には、最近の知見からも同意できる。ただ彼女開発の教材でそれが達成できることには半信半疑。2021/12/08