出版社内容情報
仮説が湧けば、あらゆる仕事が秒で終わる。
問題解決、問い、イシュー……すべての発想、アイデア、思考は、「こうすればいいのではないか?」という仮説からはじまる。
仮説は、知的生産の効率を圧倒的に高める「思考の起点」である。
例えば、「この仕事のボトルネックはここではないか?」という仮説が湧かなければ、問題解決はできない。
逆に、思考の起点である仮説が湧けば、仕事は一瞬で片付く。
少なくとも、仕事が終わる目途は一瞬で立つ。
世界のありかたを変えた科学者の発明も、生活を一変させた起業家による斬新なサービスも、「こうすれば、実験が成功するのではないか?」「こんなサービスがあれば、色んな人の暮らしがよくなるのではないか?」というような、たった一人の人間が唱えた仮説から、始まったものである。
つまり、世界を動かしているのは、仮説なのだ。
言い方を変えると、仮説を唱える人間は、世界を動かすことができる。
そして、ChatGPTをはじめとした、革新的な生成AIが登場しつつある。
AIをうまく使いこなすには、「何をやるか」という目的の設定が重要となる。
目的の設定のためには、「何が課題か?」を把握する仮説スキルが求められる。
目的と課題を明確にしたうえで、それをAIに指示すれば、あとはAIが瞬時に「答え」を出す。
AI時代は、仮説時代、になるはずだ。仮説を一瞬ではじき出す思考法。
それが「瞬考」である。
本書では、仮説を一瞬ではじき出すための思考法である「瞬考」と、新しい時代の職種「ビジネスプロデューサー」についてお伝えする。
インターネットによって、モノだけでなく、人も含め、あらゆるものが繋がっている状態になった。「繋がった時代」云々は、以前から論じられているが、この「繋がった時代」によって引き起こされた変化を、日々の働き方、自分自身の思考法に落とし込めているビジネスパーソンは非常に少ないと感じている。
ITの歴史の変遷と原理を振り返れば明らかなのだが、あらゆるモノが繋がっているということは、そこには少数の「選ぶ側」と圧倒的多数の「選ばれる側」が生まれることになる。
「選ぶ側」というのが物事を実現していくビジネスプロデューサーである。
ビジネスプロデューサーになるためには、人、モノ、金など、あらゆる資源を集め、統合していく必要があるのだが、その起点になるのが「瞬考」なのだ。
内容説明
仮説が湧けば、あらゆる仕事が秒で終わる。問題を設定する仮説構築能力が、AIを使いこなす究極のスキル!エンジニア×戦略コンサル×ビジネスプロデューサー。異質のキャリアから生まれた思考法。
目次
第1章 仮説が湧くのは「知っている」から(YOASOBIはなぜヒットを連発できるのか?;丸腰で飛び込んだコンサルティング業界 ほか)
第2章 一瞬で仮説をはじき出す「瞬考」(瞬考のポイント;これができれば、コンサルティングファームでパートナーになれる ほか)
第3章 瞬考の実践例(DXの次に来た新規事業の波;DXが進むとIPに富が集約される ほか)
第4章 瞬考とビジネスプロデューサー(IT原理からキャリアの打ち手を考察する;半導体の世界で起こったことがリアル世界に反映されつつある ほか)
著者等紹介
山川隆義[ヤマカワタカヨシ]
ビジネスプロデューサー。京都大学工学部および同大学精密工学修士(生産システム工学専攻)。横河ヒューレット・パッカード株式会社(現在の日本ヒューレット・パッカード合同会社)、ボストンコンサルティンググループ(BCG)を経て、2000年に株式会社ドリームインキュベータ(DI)創業に参画。2005年取締役副社長、2006年から2020年まで代表取締役社長。BCG、DIを通じ、25年に渡り、数多くのコンサルティングに従事。同時に、多数のベンチャー企業のIPOに貢献。現在はビジネスプロデューサーとして、エンターテインメント、証券、産業財、ヘルスケア、IT分野の企業における社外役員及びアドバイザーとして活動するとともに権利マネジメントビジネスを実践(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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