出版社内容情報
従来の子育ての常識を問い直し、子どもたちと向き合う麹町中学の工藤校長の子育て論を伝える。
内容説明
友達は多いほどいい、学校には行かなきゃならない、親子は親密なほうがいい…そんなことはありません!悩めるすべての親へ心が軽くなる37のヒント。
目次
子どもはもともとは主体的な生き物
手をかけないほど、子どもは自律する
不幸になるなら「理想の子育て論」はいらない
子どもは思うようには育たない
どんな環境でも挑戦できる強い脳はつくれる
親はいい加減くらいでちょうどいい
親密な親子関係が幸せとは限らない
子どもの問題は大人が勝手につくっている
あえて言葉にしないほうが、うまくいくこともある
親が社会を否定してはいけない〔ほか〕
著者等紹介
工藤勇一[クドウユウイチ]
千代田区立麹町中学校長。1960年山形県鶴岡市生まれ。東京理科大学理学部応用数学科卒業。山形県・東京都の公立中学校教員、東京都教育委員会、目黒区教育委員会、新宿区教育委員会教育指導課長等を経て、2014年から現職。公立中学校とは思えない数々の教育改革をおこなっているとして、各界から注目を集める。教育再生実行会議委員、経済産業省「未来の教室」とEdTech研究会委員、教育長・校長プラットフォーム発起人などの公職を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
36
珍しく夫が先に手に取り、じっくり読んでいました。娘とともに色々と考えたり新しいことを学んだりしていますが、自分のやりたいことで社会に貢献しながら楽しく充実した人生を歩んでほしい、ということ以外はあまり要求はない私たち。先生やママ友・パパ友たちと悩みながら手取り足取り進んでいく段階で、同じように悩みつつも子どもたちの生きる力を信じる教育者たちの言葉に勇気づけられる思いです。さあ、まだまだこれから。2021/06/26
ムーミン
36
来年度のスタートに向けて、学校をどう進化させるか。たくさんの不安や葛藤を続けてきたことに、「やっぱり間違っていない」」もっとやれることはある」と、勇気をもらえる一冊でした。やっぱり子どもたちの未来のことを、大人として誠実に考え、動きたいと思いました。2019/12/18
Naomi
13
字が大きく読みやすい(^-^) 現役の先生が言われることとしては、ちょっと意外な内容もあるかも。“友だちは少なくても大丈夫”“大人の言葉の影響は大きい”共感する内容が多かった。子育てが楽になる人が増えるといいなぁ。2020/01/20
newman
9
担任制を外して教師全員が生徒の担任としたこと、定期テストをやめたことは違うんじゃないかなと思いました。担任制を外すことでいろんな先生に相談できるようになるとも思いましたが、このクラスはこの先生が担当するということがあってもいいのではと思いました。定期テストは、習ったことを確実に記憶に留めるいい機会だと思うしそれをしなければ1年中ダラダラと勉強することになると思えるから。みんなが勉強大好きというわけではないと思うからでもあります。2024/06/27
ris3901
9
一問一答式、子育て本。ベテラン教諭として、二児(男子)の父としてのアドバイス。 男児のゲームに悩まされている我が家には、叱ってやめさせるより、攻略にどんな工夫をしているのか、面白いところ、面白くする工夫等質問して考えを言語化させるという点が目から鱗でした。 あと、問題行動を将来いつ頃止めるのか尋ねる事で、自分の意志でやめさせる「タイムマシン・クエスチョン」もぶつけてみたいと思いました。 また、子どもに手をかけていない自信はあるので(笑)、ほっとした反面、叱った後のケアはもっとしなければとも思いました。2021/04/25