内容説明
拡大からの脱却、そして自力の時代へ。
目次
第1章 戦後の日本大転換の始まり(日本はなぜ成長したか;一九七五年、大転換の始まりだった;一九九〇年、世界地図の変化と人口減少)
第2章 人口減少社会へ突入(人口減少・超高齢化社会の到来;貯蓄不足国家へ;七十五歳人口が急増する)
第3章 国家戦略の大転換(アジアの経済発展を活かす;アジアに欠けるものを補う;日本の特徴を活かす;アジアと欧米の結節点として;将来は移民の受け入れか)
第4章 生き方の大転換(現場にもどり、現状を分析する;「学ぶ」より「考える」;持てる資産を活用する;自分でできることは自分でやる;元気なあいだは働くこと)
著者等紹介
大武健一郎[オオタケケンイチロウ]
東京都生まれ。1970年、東京大学卒業後、旧大蔵省に入り、主税局長、国税庁長官を歴任。現在、商工中金副理事長、大阪大学非常勤講師を務める。35年間勤務のうち20年間を税に携わる。税制の企画立案と税務行政の両方を担当したという点で、ほかには例をみない税の専門家。また、日米租税条約を32年ぶりに全面改正したアメリカとのタフなネゴはあまりにも有名。これにより配当や利子、特許の使用料が原則として相互に免税となり、知的財産の開発に拍車がかかるだけでなく、研究開発に対して恒久減税を実施したこととあわせ、欧米の対日投資がふえる効果が期待されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Minoru Takeuchi
1
40年前日本の出生率が2を切った時厚生省年金課にいた著者は、年金崩壊成り立たないと厚生省の年金専門家に聞いたようです。そんなに早く? あああ、我々日本人の都合の悪いことは先送り考えない集団特性は天才的です、実崩壊するまでは。涙。 著者の提言、「自分で出来ることは自分で」、まずそうしましょう。2015/04/24
KAZOO
1
やはり元お役人らしく、数字でもっての分析にはかなり説得力があります。しかもデータをわかりやすいグラフなどにしてくれているのであっという間に読めてしまいます。出版されたのが8年前になるので、若干古いことは否めませんが、この分析の仕方を参考にして最近のところは自分で考えればいいと思っています。2013/07/04