内容説明
松平不昧公のお出入りで、いまも屈指の茶道具商「谷松屋戸田商店」十二代目の戸田博氏と、大阪を代表する茶家「生形朝宗庵」に生まれ、茶の湯と中世文学の研究者である生形貴重氏。大阪船場に生まれ育った幼なじみ二人が語り合う、伝世の美、数寄の心。
目次
利休の心を形に―黒楽茶碗 長次郎作
長次郎から常慶、ノンコウへ―黒楽茶碗 常慶作・ノンコウ作
明るく豪快な国焼の茶碗―国焼茶碗 志野・織部
あこがれの高麗茶碗―高麗茶碗 青井戸
茶の湯にかなった造形美―高麗茶碗 御本・伊羅保
いわば和物の高麗茶碗―国焼茶碗 唐津・萩
仏心を宿す絵画―唐絵掛物 布袋画賛
王朝の雅を茶席に―古筆・歌切掛物 伊予切・石山切
茶禅一味の掛物―一行物・禅語掛物 春屋筆・一休筆・如心斎筆
唐物から国焼そして竹花入へ―花入 青磁・古信楽・竹〔ほか〕
著者等紹介
戸田博[トダヒロシ]
谷松屋戸田商店代表取締役。1949年、江戸時代から続く茶道具商「谷松屋戸田商店」に生まれる。茶道具のみならず現代美術やプリミティブアートにも視野を広げ、現代における茶の湯の在り方を模索
生形貴重[ウブカタタカシゲ]
千里金蘭大学教授、不審菴文庫運営委員。1949年、大阪の表千家の茶家「生形朝宗庵」に生まれる。専門は中世日本文学、茶道文化論。表千家茶道の普及・発展のため、講演や著述活動に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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