内容説明
21世紀に入り、わが国における高齢者や障害を担う人びとへの生活支援は、新たな思想・価値観に基づいた法制度によって行われるようになった。すなわち、社会福祉法、介護保険法、障害者自立支援法などの制度は、わが国の社会福祉の価値、知識、方法を根幹から変えるものであった。本書はこのような状況をふまえて、社会福祉における生活支援の概念を明確にし、生活支援活動の共通の基盤とそれぞれの固有性を解明し、そのことから、社会福祉における生活支援の専門性の確立と研究・教育・養成・実践の指針を得ることを目指している。
目次
生活支援学の構想
生活支援における価値と倫理
生活支援における専門性
生活支援における人間関係形成の基本課題
人間理解と関係性
生活支援におけるニーズ論
生活支援における自立について
生活支援の展開方法
ケアマネジメント
ソーシャルワーク
ケアワーク
生活支援学の構築へ向けて
著者等紹介
黒澤貞夫[クロサワサダオ]
1933年栃木県生まれ。1960年日本大学卒業。厚生省(現厚生労働省)所管各国立施設の主任生活指導専門職、国立リハビリテーションセンター相談判定課長・指導課長、国立伊東重度障害者センター所長、東京都豊島区立特別養護老人ホーム山吹の里施設長等、岡山県立大学保健福祉学部教授、浦和短期大学教授、弘前福祉短期大学学長を経て、浦和大学・浦和短期大学部学長。専攻は社会福祉援助技術、介護福祉学、ケアマネジメント論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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