内容説明
健康食品・ダイエットのおびただしい広告、健康志向や美容のトレンドなど、誰もが身体に関心をもつ一方、こうした情報を気にするあまり、身体が本来もっている感覚が失われ、身体と心のバランスを崩す深刻な心の病気が増えている。本書は、身体心理学の立場から、現代人がかかえている身体と心の現状を「からだとことば」「行動する身体」「コミュニケーションとしての身体」などのキーワードにより明らかにし、これまでの健康や病気について振り返り、“心を含めた身体”という観点からの考え方を示す。“心と体のほぐし方”として具体的なレッスンを紹介した新しい学問領域・身体心理学の入門書。
目次
序章 心と身体のつながり(虐げられる身体;からだことば ほか)
第1章 行動する身体(立つ;座る ほか)
第2章 コミュニケーションする身体(距離を調節する;視線をあわせる ほか)
第3章 体ほぐしの実際(野口体操;ボディートーク ほか)
終章 心と身体の共生をめざして(健康の考え方;病気の考え方 ほか)
著者等紹介
山口創[ヤマグチハジメ]
1967年静岡県に生まれる。1985年山口県立山口高等学校卒業。1991年早稲田大学人間科学部卒業。1996年早稲田大学大学院人間科学研究科修了。現在、聖徳大学人文学部講師。博士(人間科学)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。