PHP新書<br> 特攻隊員と大刀洗飛行場―四人の証言

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特攻隊員と大刀洗飛行場―四人の証言

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  • サイズ 新書判/ページ数 213p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569849836
  • NDC分類 916
  • Cコード C0221

出版社内容情報

 昭和20年(1945)3月、重要拠点ゆえにB29に爆撃され、壊滅的被害を受けた大刀洗飛行場(福岡県)。
大正8年(1919)に完成したこの飛行場は、その後、陸軍飛行学校や技能者養成所が置かれ、東洋一と謳われた。
国民学校を卒業したばかりの15歳の少年たちは、この地で速成され、ある者は整備兵として、そしてある者は特攻兵として戦場へと送り出されていったのである。
当時を知る者が数少なくなる中、大刀洗飛行場で若き日を送った4人に、直木賞作家・安部龍太郎が取材。
古代から近代まで、数多くの歴史小説を上梓してきた著者が、満を持して初めて「太平洋戦争」に取り組んだ。
【目次】●序章 大刀洗飛行場を訪ねて●第一章 松隈嵩氏への取材――技術者たちの苦闘●第二章 信国常実氏への取材――生き地獄を味わった整備士●第三章 河野孝弘氏への取材――陸軍の迷走と「さくら弾機事件」●第四章 末吉初男氏への取材――特攻兵の届かなかった手紙

内容説明

昭和20年(1945)3月、重要拠点ゆえにB29に爆撃され、壊滅的被害を受けた大刀洗飛行場(福岡県)。大正8年(1919)に完成したこの飛行場は、その後、陸軍飛行学校や技能者養成所が置かれ、東洋一と謳われた。国民学校を卒業したばかりの15歳の少年たちは、この地で速成され、ある者は整備兵として、そしてある者は特攻兵として戦場へと送り出されていったのである。当時を知る者が数少なくなる中、大刀洗飛行場で若き日を送った4人に、直木賞作家・安部龍太郎が取材。古代から近代まで、数多くの歴史小説を上梓してきた著者が、満を持して初めて「太平洋戦争」に取り組んだ。

目次

序章 大刀洗飛行場を訪ねて(博多湾から引き上げられた九七式戦闘機;ある特攻隊員の手記が語りかけるもの ほか)
第1章 松隈嵩氏への取材―技術者たちの苦闘(B29に対抗すべく開発された震電;空襲を受ける大刀洗飛行場 ほか)
第2章 信国常実氏への取材―生き地獄を味わった整備士(日本一の整備士になるために;エンジン音を耳と体で覚える ほか)
第3章 河野孝弘氏への取材―陸軍の迷走と「さくら弾機事件」(B29の編隊による空襲;さくら弾機、相次ぐ着陸の失敗 ほか)
第4章 末吉初男氏への取材―特攻兵の届かなかった手紙(生徒隊から飛行学校本校へ;特攻隊で戦死すると四階級特進も ほか)

著者等紹介

安部龍太郎[アベリュウタロウ]
1955年、福岡県八女市(旧・黒木町)生まれ。久留米工業高等専門学校機械工学科卒業。東京都大田区役所勤務、図書館司書として働きながら小説を執筆。90年、『血の日本史』で作家デビュー。2005年に『天馬、翔ける』で第11回中山義秀文学賞、13年に『等伯』で第148回直木賞、15年に福岡県文化賞、20年に京都府文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りんだりん

14
大刀洗飛行場は実は私の実家のすぐ近くにあった。今でも所々に当時の門や壕のあとがある。この本は、著者が講演のあと立ち寄った大刀洗平和記念館で出会った様々な資料がその後も頭を離れず、記念館の副館長のはからいで当時の飛行兵や整備工として大刀洗飛行場に関わられた4人の方々にインタビューをもとに構成されている。著者がやがて上梓する予定の「不死鳥の翼」の取材も兼ねて行われたもので、当時の戦況、大刀洗飛行場の状況、4人の方々の置かれた立場や想いが痛いほど伝わってくる。故郷の歴史を学べた一冊であった。★32022/02/26

筑紫の國造

9
こうした「戦争体験者」の証言を得ることは今後極めて難しくなるだろう。本書は、小説家の安部龍太郎氏が自身と縁のある太刀洗飛行場に関係した、四人の戦争経験者の回想をまとめたものになっており、さすがベテラン作家、と唸らせる構成となっている。本書の経験者の話はいずれも興味深いものであるが、最も印象に残ったのは最後の生還した特攻隊員の方の話だ。自分が特攻隊員となり、家族や祖国を守るはずだったのに、その家族が自分のいない間に亡くなってしまった件は、あまりにも悲しい。「等身大の戦争体験」が描かれた、貴重な一冊。2021/08/16

くりぞう

4
毎年8月になると夏休みという感覚の中で、日本が敗戦した月だという認識を持つようになった。年をとるにつれ、その意識が強くなった。この本は戦時中に東洋一といわれた大刀洗飛行場で時を過ごした方々の戦争の記憶が語られている。読み終わって感じたことは、我々は絶対に戦争の歴史を風化させてはいけないということだ。激動の時代を生き抜いた方々のインタビューはどれも重みがある。そして戦争の中を生き抜いた方々にはどこか力強さというものを感じてしまうのだ。高齢になっても明瞭な語りをされているのも納得してしまう。2022/07/31

高木正雄

2
大刀洗の記念館に一度行ったことがある。そこでさくら弾のことを知りインターネットで調べてみたが、実際に関与された方の証言は興味深かった。大刀洗空襲や特攻隊についてもインターネットや書籍で情報を得ることはできる。しかし、当時の方がどう関与し、どう感じたのか。もう亡くなられた方もいるというからその証言は大変貴重だろう。豊前市の方は台湾から復員できたが、ご家族は土砂崩れで全員亡くなられていたという。運命とは残酷だ2023/11/19

Go Extreme

2
大刀洗飛行場を訪ねて:博多湾から引き上げられた九七式戦闘機 ある特攻隊員の手記が語りかけるもの 郷里の大先輩と父からの言葉 技術者たちの苦闘:B29に対抗すべく開発された震電 空襲を受ける大刀洗飛行場 終戦直前にも米軍機が 生き地獄を味わった整備士:日本一の整備士になるために エンジン音を耳と体で覚える エンジンを音と耳で覚える 陸軍の迷走と「さくら弾機事件」:B29の編隊による空襲 さくら弾機、相次ぐ着陸の失敗 特攻兵の届かなかった手紙:生徒隊から飛行学校本校へ 特攻隊で戦死すると四階級特進も2021/11/02

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