内容説明
茶道のセラピーとしての側面を、臨床教育学の立場から解明し、それを独自の“有翼交差”(茶道具からの連想を交差させて神話的な物語を構築する新たなナラティブ・セラピー)にまで昇華させる試みの中に、構造主義から記号論に至る哲学が解りやすく息づく野心作。
目次
序章 臨床教育学の登場とティー・セラピーの試み
第1章 茶道の文化史的回顧
第2章 茶道へのさまざまな心理学的解釈
第3章 出会いの臨床哲学としての有翼交差―ウインド・クロッシングを求めて
第4章 儀礼としての茶道の記号論と神話の構造人類学的考察
著者等紹介
黒川五郎[クロカワゴロウ]
1958年東京に生まれる。慶応義塾大学文学部(社会・心理・教育学科)卒業後、聖パウロ学園高等学校(社会科)、小田原看護専門学校講師(教育学)を経て、現在、財団法人総合科学研究機構教授。明星ビル株式会社代表取締役。ティー・セラピー・オフィス主宰。アガトスの会(教育の原点を求める研究会)常任理事。(財)裏千家今日庵専任講師(茶名:宗五)。白鳩第二保育園運営委員。専攻は教育哲学・臨床教育学。日本教育学会、教育哲学会、生涯教育学会、日本カウンセリング学会等に所属
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感想・レビュー
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たかこ
8
茶道をこう使うのか!と驚きでいっぱい。後半の数式のところはさっぱりわからなかったけれど、茶道具からの連想を交差させてナラティヴ セラピーまで昇華させる術には尊敬。茶道の中に癒しをみつけ、マインドフルネスと結びつけた茶道をしようとしてる私の方法も悪くないと思えてきた。黒川先生ありがとうございます。鵬雲斎宗匠「お茶は、戦国の昔から人々の疲れをいやしてきました。ことに、多様化している現代人の生活は多くの悩みを抱えていますが、その心身のクリーニングを、してすっきりさせることも、お茶の大きな役目であります。」2020/12/01
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