内容説明
本書は2部から構成され、第1部には著者が永年研究してきたソーシャルワークの「歴史的遺産」の中から、特に重要視しているものについて再検討を加えた論文と、その遺産とも関連して発展させてゆかねばならない「新しい動向」について考察した論文などが収められ、また第2部には著者がライフワークと位置づけている「多問題家族」に対応する「家族中心ソーシャルワーク」について論じたものの中から最も重要だと自認している論文とが収録されている。そのいずれもが、ソーシャルワーク実践研究の基本文献として21世紀においても重要な礎となろう。
目次
第1部 ソーシャルワーク実践理論の基本的な視点と課題(ソーシャルワーク実践理論探求への道程;専門職としてのソーシャルワーク実践の歴史的遺産;ソーシャルワーク実践の源流とリッチモンドの貢献―『貧しい人々への友愛訪問』を中心に;ソーシャルワーク実践における機能派アプローチの形成と展開;ソーシャルワーク実践におけるストレングズ視点に関する考察;ソーシャルワーク実践におけるエンパワーメント・アプローチの動向と課題)
第2部 家族中心アプローチの基本的な視点と課題(多問題家族に対する家族中心アプローチの意義と基本的枠組み;「問題家族」へのソーシャルワーク実践アプローチの展開;セント・ポール市における「家族中心計画」についての考察;イギリスにおけるFamily Service Unitsの貢献)
著者等紹介
小松源助[コマツゲンスケ]
1927年長野県生まれ。1950年日本社会事業専門学校研究科卒業。現在、大正大学教授。日本社会事業大学名誉教授
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