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内容説明
私には、明らかな、大きな劣等感がある。それはきっと努力すれば消えるものと思う。しかし、それが消えた時、一体私はどうなるのだろう…?本書は、ある若者Kさんとの2年半におよぶ臨床教育的な「対話」をもとに、現代の若者が他者とのかかわりにおいて、いかに傷つくことを恐れ、また傷つきのなかで深い「劣等感」に支配されているかを語るものである。11章構成に従っての、Kさんの手記の克明な読み解き・語り返しという形をとりつつ、彼女の自己再編の過程をさぐり、同時に若者の心性の臨床的分析を試みている。
目次
1 一枚のメモが開かれた
2 「劣等感がある」と「劣等感をもつ」の違い
3 「二面性」を問う
4 「自己中心的」な世界について考える
5 基本的概念を見直す
6 『優柔不断』の確かさをさぐる
7 「矛盾」を突破する道を探る
8 『孤立』を超えて『独立』の世界へ
9 「言葉」を語る世界を探る
10 「劣等感」が消えたとき
11 未来への呼びかけ
著者等紹介
赤羽潔[アカバネキヨシ]
1949年長野県高遠町に生まれる。1984年東京大学大学院博士課程修了。現在、山口県立大学社会福祉学部教授、同大学院健康福祉学研究科教授
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