内容説明
災害を防ぐのは難しいか?実際、災害をまったく無くすことは難しい。現代の技術では被害をかなり小さくすることはできるが、現実の災害にともなう被害は小さくない。災害を防ぐ技術はあるがその優れた技術を強制することなく、どのように住民に伝え、受け入れられるかが問題である。住民の合意を得られる政策という視点から防災の政策を考える必要がある。社会心理学の立場から、人間に関わる考察を、防災問題をタテ糸に社会制度全般に向けることを提言する本書は、従来とは異なった心理学応用の可能性を示唆した。防災意識の心理学的援助をベースに展開する新しい社会心理学書。
目次
第1章 災害の現場での行動
第2章 災害予報と人間行動
第3章 災害の後
第4章 災害に備える
第5章 防災と非公式のリーダー
第6章 災害と危機管理
終章 防災と社会的関心を涵養する政策
著者等紹介
林理[ハヤシオサム]
東京工業大学大学院社会工学専攻修了、工学博士。東京工業大学心理学研究室助手を経て、現在、武蔵野女子大学現代社会学部助教授。専門は災害心理学
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