内容説明
本書は著者のこれまでの研究成果をベースに、公的扶助に関して理解することが必要と思われる範囲や内容をすべて網羅し、わかりやすく、使用しやすいようにまとめられたものである。大学や短大、指定養成施設での「公的扶助論」のテキストとしてはもちろん社会福祉発達史や社会福祉原論・社会福祉概論の社会福祉の歴史的展開に関する教材としても役立つ。改訂版に当たっては、最新の資料と文献に目を通し、時代状況に即応するようにした。
目次
第1章 現代社会と公的扶助
第2章 貧困研究の成立と展開
第3章 欧米における公的扶助の理念及び制度の歴史的展開
第4章 日本における公的扶助理念及び制度の歴史的展開
第5章 生活保護法と生活保護制度の具体的な仕組み
第6章 生活保護制度をめぐる最近の動向
第7章 福祉事務所の変遷と生活保護行政
第8章 低所得者対策
第9章 生活保護制度をめぐる今後の課題
第10章 諸外国の公的扶助制度
著者等紹介
阿部実[アベミノル]
1973年日本社会事業大学社会福祉学部社会事業学科卒業。1976年法政大学大学院社会科学研究科社会学専攻修士課程修了(社会学修士)。1995年名古屋大学より博士(社会学)の学位を取得。熊本短期大学(現在・熊本学園大学)専任講師、日本社会事業大学専任講師、同助教授、厚生省社会福祉専門官を経て、1993年教授となり現在に至る。現在、日本社会事業大学社会福祉学部教授
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