内容説明
成立した社会福祉法は、地域福祉をうたった自治体福祉法ともいえるが、21世紀は自治体を基盤にした地域福祉の時代といえる。本書は、これまでの分野としての地域福祉をふまえつつ、これからの地域福祉を住民主体の原則にのっとりながら、気鋭の研究者・実践家が共働して住民自治型地域福祉の確立をめざしてまとめたものである。
目次
地域福祉の思想と概念
福祉コミュニティの概念とその展開
住民自治型の地域福祉と分権改革の諸課題―市町村を基盤とするシステムへの展望
在宅福祉サービス供給組織の多元化と多様化―住民参加型在宅福祉サービスと地域福祉の課題
地域福祉での非営利組織―その動向とマネジメント
ケアマネジメントと保健・医療・福祉の連携
ソーシャルサポートネットワーク
「福祉施設社会化」から「地域生活支援センター化」へ―障害者福祉における施設機能改編の流れと地域生活支援拠点に関する考察
コミュニティワークの到達点とコミュニティワーカー養成の課題
当事者組織化とエンパワーメント
ボランティアと福祉学習
福祉情報化と地域福祉
地域福祉計画
地域福祉の財源
住宅・生活環境の整備とバリアフリー