内容説明
定評ある『現象学をまなぶ』の方法論を、実際の場に立ってより深めたもの。本書では、医療・看護はもとより対人関係のグループ臨床のなかなど、さまざまな現場で体験されるできごとのありようや意味を明らかにしようとした。人間にかかわる全ての領域において現実の問題で切実に悩み・生きる人々におすすめする。
目次
プロローグ ターミナルケアから学んだこと
第1章 場としての臨床・方法としての臨床―臨床からの知としての現象学
第2章 がん告知の中に見る臨床の知―未告知がん患者とその家族へのかかわりに学ぶ
第3章 主観的・客観的ということ―主観主義・客観主義のあやまり
第4章 言葉と臨床
第5章 関係性の忘却と良心的エゴイズム―事実性としての人間関係
第6章 体験と学問―辞書に学ぶ
第7章 共時性と関係性
第8章 グループに学ぶ―変化と変容