内容説明
近年、痴呆性老人の数は増加の一方にあり、その望ましいケアのありかたは、家庭や施設で切実に求められている。本書は、カナダの老人ホームでの、痴呆性老人に対する人間味あふれるケアの実践をまとめたものであるが、重い痴呆性老人に対しても職員の暖かい対応が大切であること、老人の能力を最大限に引き出、不安を軽減するためには、施設内に支持的なケア環境を用意しなければならないこと、グループワークの援助方法を積極的に展開し、またボランティアや家族を援助する必要があることなど、広範な視点からケアの原則と技術全般を事例をまじえて具体的に述べている。
目次
第１章 個別的ケア（基本的事項；看護ケアの事例；見当識障害の回復法：コミュニケーションの方策とその教育訓練法；看護ケアにおける職員組織と勤務体制）
第２章 グループワーク（グループワークを計画する上での原則；女性のクラブ―小グループの経験）
第３章 ボランティア：人生に乾杯
第４章 施投入所の過程と家族の役割
第５章 施設ケアにおける今後の課題と対応
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- 和書
- 社会性と人格の発達心理学
