内容説明
心の病理と健康の問題は、発達段階ごとに自己とは何かのテーマを内包する。子どもの自己の成長をいかに支援するか、心理療法場面での自己表出の分析、中・老年期の自己の再認識と健康の関係の考察、などから新領域を創出する。
目次
健康心理学・臨床心理学における自己心理学の展開
第1部 健康心理学・臨床心理学における自己心理学の方法(子どもの精神病理の発達における自己の問題;セラピー場面における自己;臨床場面での「語り」研究;無我と第三世代の行動療法、そして共生の自己心理学;作られた命と託された命にみられる自己の形成―発達支援としてのテリング)
第2部 児童・青年の心の病理と健康(児童期の健康教育と自己の成長;学校カウンセリングと自己の成長;青年期における悲観・楽観主義)
第3部 成人・老人の心の病理と健康(中年期における自己の問題;老年期における自己と回想法)
著者等紹介
塩崎万里[シオザキマリ]
1991年東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。臨床心理士。鎌倉女子大学児童学部児童学科助教授を経て、名城大学大学院総合学術研究科/人間学部人間学科准教授
岡田努[オカダツトム]
1991年東京都立大学人文科学研究科博士課程中退。博士(心理学)。新潟大学教育学部助教授、立教大学文学部助教授を経て、金沢大学人文学類教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。