新・身体とシステム<br> 身体とアフォーダンス―ギブソン『生態学的知覚システム』から読み解く

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新・身体とシステム
身体とアフォーダンス―ギブソン『生態学的知覚システム』から読み解く

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  • サイズ B6判/ページ数 232p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784760893928
  • NDC分類 141.27
  • Cコード C3311

出版社内容情報

アフォーダンスの理論が生み出された思想的背景とその未来を、運動科学、哲学、進化論などの多角的な視点から探る。アフォーダンスの理論が生み出された思想的背景とその未来を、運動科学、哲学、進化論などの多角的な視点から探る。


プロローグ

?部 ギブソン――知覚システム論を読む

はじめに 佐々木正人

1 ふるまいが向かう先にあるもの 野中哲士
  行為のありか
  有機的組織としての行為
  「際」で起こること
  情報のありか

2 心身能のエコロジカル・スタディーズ、ここに始まる 染谷昌義
  感覚にもとづく知覚論からの脱出
  知覚による実在認識の問題とさまざまな実在論
  刺激情報というアイデア
  ギブソン六六年のセールスポイント

3 「みずから動くもの」の科学へ――ダーウィンとギブソンの「ジャンプ」 細田直哉
  ダーウィンの「ジャンプ」――「みずから動くもの」の変化を捉える科学へ
  ギブソンの「ジャンプ」――生涯をかけた「三段跳び」
  「ホップ」――実験室の外へ
  「ステップ」――人間の外へ
  「ジャンプ」――包囲する光の中へ

?部 [座談会]ギブソン六六を読む

1 行為システムとその環境
  ベルンシュタインの行為研究
  リハビリテーションへの示唆
  ベルンシュタインとギブソンの異同、遂行的活動と探索的活動
  行為システム
  学習、「できること」の意味
  [コラム]赤ちゃんは「地平線」に向かって手を伸ばす
  知覚経験の転換点としての発達

2 ギブソンが生きた時代の哲学
  実在論のおけいこ
  メルロ=ポンティと『行動の構造』の特異性
  アリストテレスと心身問題

3 自在さ、「あらゆるところに同時にいる」
  五〇年から六六年へのジャンプ
  六六年から七九年へのジャンプ

?部 [座談会]身体論の温故知新――身体媒質論とプシュケーの学

1 身体媒質論
  細胞のテンセグリティ
  触知覚の媒質
  ハプティックフロー

2 アリストテレス心理学の重み
  周囲を優先する魂の探究方法
  媒質にこだわるアリストテレス
  味覚と触覚の媒質
  媒質の意義

実在論の根拠――ギブソンの『生態学的知覚システム』解題 染谷昌義
  『知覚システム』の大胆さ
  知覚経験のアポリア――知覚経験はどうしたらリアルと接触できるのか
  復元カラクリパラダイムから探索・発見パラダイムへ
  『知覚システム』の三つの革命

染谷昌義[ソメヤマサヨシ]
著・文・その他

細田直哉[ホソダナオヤ]
著・文・その他

野中哲士[ノナカテツシ]
著・文・その他

佐々木正人[ササキマサト]
著・文・その他/編集

國吉康夫[クニヨシヤスオ]
編集

内容説明

ギブソン身体論の意味―生態学的アプローチの思想的背景、そして未来を探る。

目次

1部 ギブソン―知覚システム論を読む(ふるまいが向かう先にあるもの;心身能のエコロジカル・スタディーズ、ここに始まる ほか)
2部 「座談会」ギブソン六六を読む(行為システムとその環境;ギブソンが生きた時代の哲学 ほか)
3部 「座談会」身体論の温故知新―身体媒質論とプシュケーの学(身体媒質論;アリストテレス心理学の重み)
実在論の根拠―ギブソンの『生態学的知覚システム』解題(『知覚システム』の大胆さ;知覚経験のアポリア―知覚経験はどうしたらリアルと接触できるのか ほか)

著者等紹介

染谷昌義[ソメヤマサヨシ]
高千穂大学人間科学部教授。1970年生まれ。立教大学心理学部卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。博士(学術)。2007年より現職。専攻は哲学・倫理学、人間科学

細田直哉[ホソダナオヤ]
聖隷クリストファー大学社会福祉学部准教授。1971年生まれ。東京大学文学部哲学科卒業、東京大学大学院教育学研究科修了。教育の原点を求めて小中学校の教員になるものの、学校の勉強は本当に必要なのか疑問を感じ、人間の生活の原点を求めて、農家に弟子入り。その後、ヒトが人間になる過程を生態心理学的に研究するため研究者になる

野中哲士[ノナカテツシ]
神戸大学大学院人間発達環境学研究科准教授。1972年生まれ。東京大学文学部美学芸術学専修課程卒業。音楽家として活動したのち東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。2014年より現職。2016年~17年にハーバード大学ヴィース生物規範工学研究所に客員研究員として滞在。2017年に「身体―環境系における柔軟な行為制御の研究」で第14回日本学術振興会賞を受賞

佐々木正人[ササキマサト]
多摩美術大学美術学部教授、東京大学名誉教授。1952年生まれ。筑波大学大学院心身障害学研究科博士課程中退。教育学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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センケイ (線形)

5
これぞ自然と人文とを結ぶ一冊か。人全体でなくその一部や環境が代わる代わる現象に関わるさまというのが、直感に働きかける形で見えてくるよう感じた。その意味では、身体というトピックを超えてシステム論の理解に大いに役立つように思う。それにそうした知覚の仕方は、情報理論の直感を膨らませるのにも役立つのではないか。風景を以前見たこと、あるいは色々な角度から見ることがその取扱い可能性を高めるというのは、個人的には、相互情報量といった指標とも通じ合って感じられる。2019/07/13

人生ゴルディアス

4
『やわらかいロボット』が工学系の棚にあったし本書のことをロボット系の話題の中で知ったのでてっきり著者は工学の人たちかと思ったが心理学系の人たちであり、本書ではその意味がいかんなく発揮されている。哲学してる。知覚とは感覚器官からの刺激を脳が統合してどうこうするものではなく、外界に存在する不変量を掴み取ろうとする営みであるというのが、唸らされる。もしかしたら進化の適応は月が地球に常に同じ面を向けているような、エネルギーのポテンシャルの問題に置き換えられるのかも。現象学との対比もすごくわかりやすかった。2018/10/21

gachin

1
ギブソンの知覚論の話がメインの本。唯物論と観念論の隙間を突くような考え方が面白かった。得るものは多かったが、もう少し生物学・進化学的アフォーダンス寄りの話を読みたかった。加えてギブソン後の時代のアフォーダンス論の発展・改良の話も読んでみたかった。2019/12/21

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