出版社内容情報
不器用・運動が苦手な子どもたちは、姿勢が保てない・文字がきれいに書けない・箸がうまく使えない・ボール遊びができない…など、日常生活で多くの困難を抱えています。このような子どもたちは、劣等感や疎外感を感じやすく、学業成績の低下や不登校などの二次的な問題に発展する可能性もあります。本書は、教育・保育・福祉・医療などの現場で子どもにかかわる支援者が知っておきたい、DCDの基本知識、アセスメント、支援方法などについてわかりやすく解説しているガイドブックです。
目次より
第1章 学校・保育の現場にいる不器用・運動が苦手な子どもたち
――DCDの早期の発見と適切な支援の普及のために
1.学校・保育の場にいるDCDのある子どもたち
2.保育現場,健診現場でのDCDへの気付き,対応
3.今後に向けて
第2章 DCDとは――支援者が知っておきたい基本知識・理解
1.DCDとは
2.運動のこと
3.協調運動の苦手さ
4.苦手さの考え方
第3章 DCDへの気づき・ アセスメント
1.保健センターにおけるDCDへのスクリーニングの意義と視点
2.DCDのある子の保育園・学校などでの気づきとアセスメント
3.DCDの簡便な評価方法
4.DCDの「気づき」から「対応」へ
第4章 DCDのある子への支援――具体的な問題への対応
1.DCDのある子への支援の基本的な考え方
2.DCDのある子のスキルを伸ばすアプローチ――CO-OPについて
3.保育・教育の現場でのDCDのある子への合理的配慮
4.DCDのある子に対する園、学校と福祉の連携を通した支援
5.DCDのある子への支援の具体例
第5章 DCDへの医療
1.DCDの診断と医療
2.DCD児に対する医療と保育・教育の連携
3.思春期以降のDCDへの対応
第6章 地域でのDCD支援の取り組みの課題
1.はじめに
2.DCDの日本での位置づけ
3.DCDの人たちが活用できる施策
4.DCD児者の相談機関,支援機関
5.各地域での取り組みの課題とこれからの期待
6.おわりに
第7章 これからのDCDのある子どもたちへの支援のあり方
1.はじめに
2.DCDとして支援ニーズを位置づける意義
3.発達障害の依存症と,DCDがあることでの子どもたちの社会適応への影響
4.学校教育の中でDCDの障害特性への合理的配慮を提供する
5.障害児福祉サービスのなかでDCDの障害特性への支援を提供する
6.おわりに
内容説明
ADHD、ASD、LD…発達障害の一つ、DCDを知っていますか?教育・福祉・医療現場で協調運動の障害・苦手さに気づく、アセスメントする、支援する。
目次
第1章 学校・保育の現場にいる不器用・運動が苦手な子どもたち―DCDの早期の発見と適切な支援の普及のために
第2章 DCDとは―支援者が知っておきたい基礎知識・理解
第3章 DCDへの気づき・アセスメント
第4章 DCDのある子への支援―具体的な問題への対応
第5章 DCDへの医療
第6章 地域でのDCD支援の取り組みの課題
第7章 これからのDCDのある子どもたちへの支援の在り方
著者等紹介
岩永竜一郎[イワナガリョウイチロウ]
長崎大学生命医科学域(保健学系)教授/長崎大学子どもの心の医療・教育センターセンター長。長崎大学大学院医歯薬学総合研究科修了/博士(医学)。作業療法士/認定作業療法士/自閉症スペクトラム支援士エキスパート/特別支援教育士スーパーバイザー
〓井正次[ツジイマサツグ]
中京大学現代社会学部教授/浜松医科大学子どものこころの発達研究センター/NPO法人アスペ・エルデの会CEO・統括ディレクター/日本DCD学会代表理事/日本小児精神神経学会理事/日本発達者ネットワーク理事/日本発達障害学会評議員。1992年に発達障害児者のための生涯発達支援システム「アスペ・エルデの会」を設立。発達障害児者の発達支援システムや発達支援技法の開発、専門家養成などに取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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鳩羽