共有する子育て―沖縄多良間島のアロマザリングに学ぶ

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共有する子育て―沖縄多良間島のアロマザリングに学ぶ

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  • サイズ A5判/ページ数 185p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784760824243
  • NDC分類 372.199
  • Cコード C3011

出版社内容情報

沖縄に伝わる守姉という子育ての風習を紹介。母親以外による子育てのよさ、個人による個人の世話を越えた相互交流の利点をさぐる。沖縄に伝わる守姉という子育ての風習を紹介。母親以外による子育てのよさ、個人による個人の世話を越えた相互交流の利点をさぐる。

[執筆者]根ケ山光一・石島このみ・川田学・白石優子・外山紀子・宮内洋・小島康生・近藤清美・山口創・内田伸子・陳省仁・箕浦康子・落合恵美子・金田利子・高田明・今田純雄・無藤隆・住田正樹・高橋惠子

【本書を読むための3つのキーワード】
■アロマザリング(allomothering)
母親以外による子どもの世話。アロ(他の:allo-)という語がマザリング(乳幼児への母親による世話)と結びついたもの。ヒトだけでなく霊長類(オナガザル上科)で多くみられる。

■守姉(ムリ゜アニ,もりあね)
乳幼児の世話をまかされた子どものことで,多くは10歳前後の少女。また守姉による子どもの世話も含めていう。守姉と世話をされる子(守子)は血縁関係(親戚)とはかぎらない。

■多良間島(たらまじま)
宮古島の西方約67キロ,石垣島の北東約35キロに位置する面積19.75平方キロメートルの島。1998年から5年間,合計特殊出生率が全国1位(3.14)となったことでも知られる。

序章 アロマザリングと多良間島 根ケ山光一

1部 アロマザリング――守姉という子育ての役割

1章 守姉行動とはどういうアロマザリングか 根ケ山光一・石島このみ・川田学
 コメント 社会的文脈のなかでの子どもによる乳幼児の世話 箕浦康子
2章 「風習」として受け継がれた子守の形 白石優子・石島このみ・根ケ山光一
 コメント 姉の力 落合恵美子
3章 保育所の設立と守姉:その歴史的関係をさぐる 川田学
 コメント 異質な二つの子育ち支援の視点から 金田利子
4章 大人がいだく子ども像 石島このみ・白石優子・根ケ山光一
 コメント 社会の特徴と子育て 高田明
1部小括 「守姉」からみえたもの 外山紀子

2部 豊かで多様なネットワークのなかにある子どもの育ち

5章 保育所の食事場面にみる子どもと大人 外山紀子
 コメント 子どもの育ちと環境 今田純雄
6章 幼稚園児の生活:降園後の行動を中心に 宮内洋
 コメント 幼稚園児の降園後の生活 無藤隆
7章 就学前の子どもの対人的かかわり 小島康生
 コメント 子どもの対人的関係の形成 住田正樹
8章 幼稚園児と小学生のソーシャルネットワーク 近藤清美・山口創
 コメント ソーシャル・ネットワークをどうとらえるか 高橋惠子
2部小括 点のみのネットワークと面状に広がるネットワーク 宮内洋

3部 離島の子育てを見つめる視点がもたらすもの

9章 社会・経済とアロマザリング 内田伸子
10章 子育て文化とアロマザリング 陳省仁

おわりに 根ケ山光一

根ケ山光一[ネガヤマコウイチ]
著・文・その他/編集

外山紀子[トヤマノリコ]
著・文・その他/編集

宮内洋[ミヤウチヒロシ]
著・文・その他/編集

内容説明

母親だけにまかせない子育てのしくみ。多良間島に伝承されてきた守姉という子育ての風習。その詳細な調査と研究から、いくつもの人間関係の重なりのなかで子どもが育つことの意味、現代の子どもたちがより多くの豊かな世話の手を通して育つために必要な子育てネットワークのあり方を考える。

目次

アロマザリングと多良間島
1部 アロマザリング―守姉という子育ての役割(守姉行動とはどういうアロマザリングか;「風習」として受け継がれた子守の形;保育所の設立と守姉:その歴史的関係をさぐる;大人がいだく子ども像)
2部 豊かで多様なネットワークのなかにある子どもの育ち(保育所の食事場面にみる子どもと大人;幼稚園児の生活:降園後の行動を中心に;就学前の子どもの対人的かかわり;幼稚園児と小学生のソーシャルネットワーク)
3部 離島の子育てを見つめる視点がもたらすもの(社会・経済とアロマザリング;子育て文化とアロマザリング)

著者等紹介

根ケ山光一[ネガヤマコウイチ]
早稲田大学人間科学学術院教授。1973年大阪大学文学部哲学科卒業、1977年大阪大学大学院文学研究科博士課程中退。大阪大学助手、武庫川女子大学講師、早稲田大学助教授等を経て現職。その間、Edinburgh大学、Toulouse大学、Strathclyde大学客員教授。専門は発達行動学

外山紀子[トヤマノリコ]
早稲田大学人間科学学術院教授。1987年お茶の水女子大学家政学部児童学科卒業、1993年東京工業大学総合理工学研究科システム科学専攻博士課程修了、博士(学術博士)。津田塾大学専任講師、准教授、教授等を経て現職。専門は発達心理学

宮内洋[ミヤウチヒロシ]
群馬県立女子大学文学部教授。1990年、北海道大学教育学部卒業。1998年、北海道大学大学院教育学研究科博士後期課程単位修得退学。日本学術振興会特別研究員DC1、日本学術振興会特別研究員PD、札幌国際大学人文学部専任講師、高崎健康福祉大学短期大学部助教授、高崎健康福祉大学人間発達学部准教授を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。