出版社内容情報
大人のADHD(注意欠如・多動症)のアセスメントから診断・治療について、各分野の専門家が詳細に解説。
内容説明
不注意・多動性・衝動性を主症状とし、併存障害を引き起こすことも多い大人のADHD(注意欠如・多動症)。その特徴の理解、治療の進め方について、診療の最前線に立つ専門家が今日の動向をふまえて解説する。日常臨床に必携の書。
目次
1 大人のADHDの現状(小児期のADHDの症状と特徴;大人のADHDの症状と特徴;大人のADHDの診断基準と診断;大人のADHDの鑑別診断;大人のADHDの併存障害;大人のADHDの薬物療法;大人のADHDの心理療法・行動療法)
2 アセスメントの実際(ADHDのアセスメントについて;大人のADHDの半構造化面接―CAADID日本語版;大人のADHDの症状重症度評価尺度―CAARS日本語版)
3 症例と治療指針(家庭生活にストレスを感じている;職場で問題を抱えている;うつ症状を併発している)
著者等紹介
中村和彦[ナカムラカズヒコ]
弘前大学大学院医学研究科神経精神医学講座教授。香川医科大学大学院修了(医学博士)。専門は、児童青年期精神医学、分子精神医学。日本精神神経学会精神科専門医・指導医、精神保健指定医、日本児童青年精神医学会認定医(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちょこ
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図書館で借りたがブックオフであれば買いたいと思った。脳科学の面からも臨床心理学の面からもきちんとADHDについて解説してありとても好感の持てる本。ADHDの本はADHDについて詳しく知っている人なら知ってる内容がかなり被ってしまうものだが、唯一、この本は他と違って「所見」という具体例が載っている。これには深く感動した。臨床心理学を学んでいる人やADHDについてもっと深く知りたい人は最後のページの所見を参考にするといいと思う。2017/02/12
lazy_unistudent
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*当事者視点の感想です 副題のアセスメントから治療までの通り、アセスメントから投薬治療、CBTまで幅広く網羅されており非常に参考になる。後半には事例もついている。平たく書かれたADHDの網羅的本よりもう一歩詳しいことを知りたい人はこれを読むのが良いのではないだろうか。図書館で借りたものだが、手元においておいてもいいと思った。2016/12/09