感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
広陵高校何で出たんやと思う26歳キャビンアテンダント・寺
72
どうもまだまだ本が読めない。詩集ならば多少読みやすいかと本書を手に取った。安西均69歳の詩作。若き詩人の本は幾度か手に取ってきたが、詩人が老年になってからの詩集は『木山捷平詩集』ぐらいしか読んだ事が無い。私のコンディションが悪いので入って来ない詩もあったが、ラスト近くのサーカスの詩が美しくて良かった。老年の詩には時にずっしりとした重みを感じるものが多く、美辞麗句と違い体感できるものが多いのが素晴らしい。安西均の詩は本書しか読んだ事が無いが、やはり稀有なる才能を年輪と共に進めてきた人に違い無い。良いです。2020/03/06
novutama
3
奥付に限定400部とある。詩人69歳の詩集。「詩とは傍受であらう。かすかな〈存在者〉が、この世に絶えず送りつづけている鈍い通信を、目を凝らし耳を澄まして傍受することであらう。」安西均「手旗、颯々」から/果てしなき彼方に向はて手旗うつ万葉集うち止まぬかも(近藤芳美)2016/08/07