出版社内容情報
「この雪はどこをえらばうにもあんまりどこもまつしろなのだ」――宮沢賢治「永訣の朝」
ニューヨーク・タイムズが「行くべき52カ所」に選んだ盛岡、
神と人がともに生きる風土、
震災を経て歩み続ける人びと――
今最も注目されるルポライターが、賢治が桃源郷「イーハトーブ」と呼んだ100年後の岩手を旅する。
「賢治はこの地を「イーハトーブ(ドリームランド)」と呼んだ。啄木は岩手山を見て「言ふことなし」と綴った。この本を読み終えたとき、あなたもきっとこう口にするはずだ。日本で一番美しい都道府県は、そう、岩手県である、と」――本書「はじめに」より
【目次】
はじめに
第一章 神が棲む山々
お化け屋敷 ?渓谷の歌姫鬼死骸村 ?不条理の牙 ?鬼が舞う ?ナマハゲ ?断崖絶壁の寺 ?ネコ神様 ?震災とオシラサマ ?消えゆく蚕文化 ?ほか
第二章 雪国の暮らし
樹齢900年の姥杉日高火防祭 ?SL銀河 ?飛龍山の湯 ?金色堂900年 ?倉沢人形歌舞伎 ?鹿踊部の危機 ?大谷グローブ ?平笠裸参り ?最後の蘇民祭 ?ほか
第三章 クルミの味
わらび餅の春 ?クルミの味 ?味噌玉 ?さくら色のいなりずし ?10段巻きのソフトクリーム ?種市のウニ ?幻の羊羹 ?亀の子煎餅 ?寄せ豆腐 ?甲子柿 ?ほか
第四章 盛岡の城下町
湧き水の街 ?ホームスパン ?チャグチャグ馬コの夏 ?さんさ踊り ?闘牛 ?宮古うみねこ丸 ?浄法寺の漆 ?海の中の県境 ?遠野物語の子孫 ?ゆっくり苫屋 ?ほか
第五章 宮沢賢治の子どもたち
バラ名人 ?農民管弦楽団 ?タクシー運転手 ?モンゴル人の羊飼い ?憧れの日本 ?片腕の記憶 ?102歳の歌人 ?ピエロ校長 ?「あの日」と同じではない ?ほか
おわりに



