をとめよ素晴らしき人生を得よ―女人短歌のレジスタンス

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をとめよ素晴らしき人生を得よ―女人短歌のレジスタンス

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  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784760156368
  • NDC分類 911.16
  • Cコード C0095

出版社内容情報

注目を集めたウェブ連載に、
書き下ろしを加えた待望の書籍化。
語られてこなかった女性歌人たちのレジスタンスを、
現代によみがえらせる。
『はつなつみずうみ分光器』の著者が挑む、
女たちの群像伝記エッセイ。

 * * *

「きちんと目を向けさえすれば、ちゃんとわかることなのだった。
 彼女たちの存在も、彼女たちの歌の価値も。」
 ――本書「はじめに」より

1949年、女性だけの短歌結社「女人短歌会」と歌誌「女人短歌」が誕生した。
戦後短歌において独自の場を築き、数多くの才能を送り出してきたにもかかわらず、
彼女たちの活動は十分に顧みられてこなかった。

短歌をはじめ、さまざまな表現領域に光を当ててきた著者が、
男性優位の世界に抗いながら独創的な歌を詠みつづけた女性たちの姿と作品、
知られざるシスターフッドの軌跡を、
時を越えて鮮やかに描き出す。

「この本を読むあなたたちへ。
 彼女たちの声も歌も、
 おそらく未来のあなたたちに捧げられている。
 絡みあった複雑な旋律を、
 どうか、耳を澄まして聴いてほしい。」

巻末には、登場する女性歌人たちの作品から著者が選出し、
一首評を加えた精選120首のアンソロジーを収録。

装丁:アルビレオ
装画:三岸節子
本文カット:朝倉摂


【目次】

はじめに
第1章 大西民子と北沢郁子
第2章 片山廣子と「物語の女」
第3章 斎藤史とコンスタンス・マルキエヴィッチ
補章01 アガサ・クリスティーと中島梓
第4章 北見志保子と川上小夜子
第5章 五島美代子と五島ひとみ
第6章 長沢美津と「女人短歌」
補章02 もうひとつの大西民子と北沢郁子、あるいはデーリン・ニグリオファ、ミア・カンキマキ、ケイト・ザンブレノ
第7章 中城ふみ子と中井英夫
第8章 穂積生萩と釈迢空
第9章 河野愛子と「アララギ」
第10章 葛原妙子と森岡貞香
おわりに

付録「をとめよ素晴らしき人生を得よ」アンソロジー

主要参考文献

内容説明

1949年に結成された女性だけの超結社「女人短歌会」と歌誌「女人短歌」。その周辺で歌を詠みつづけた女性歌人たちの戦いとシスターフッドを『はつなつみずうみ分光器』の著者が描き出す。一首評+精選120首を収めたアンソロジー付き。

目次

1(大西民子と北沢郁子;片山廣子と「物語の女」;齋藤史とコンスタンス・マルキエヴィッチ;アガサ・クリスティーと中嶋梓)
2(北見志保子と川上小夜子;五島美代子と五島ひとみ;長沢美津と「女人短歌」;もうひとつの大西民子と北沢郁子、あるいはデーリン・ニグリオファ、ミア・カンキマキ、ケイト・ザンブレノ)
3(中城ふみ子と中井英夫;穂積生萩と釈迢空;河野愛子と「アララギ」;葛原妙子と森岡貞香)
付録「をとめよ素晴らしき人生を得よ」アンソロジー

著者等紹介

瀬戸夏子[セトナツコ]
1985年、石川県生まれ。歌人、批評家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ズー

13
詩や短歌などは新旧ともに苦手なのだが、タイトルとテーマに惹かれて読んでみた。やはり詩自体は難解。だけどそれぞれにまつわるエピソードがとんでもなく面白い!後半にそれぞれの短歌がまとめられていて、長沢美津と穂積生萩は分かりやすくてハッとさせられるものが多く、他の作品も読んでみたいと思った。ほんと短歌って読み手の知識と想像力が求められると思う。そんな感性鍛えたいものだなぁ。2025/09/08

rinakko

8
素晴らしい。「女人短歌」という歌誌のことは知っていたが、今まで研究が殆ど為されていないとあらためて知った。そも何故「女人短歌会」を発足させる必要があったのか。それは男性優位の歌壇では認められない女性歌人のため、その怒りと焦燥の故にだった。彼女たちは其々に個性が強くて生き方もばらばらで、でも同志として繋がっていられたし、時には支え合いシスターフッドの歌も生まれた(胸熱…)。一方で、片山廣子と芥川の件などはやるせない。男歌の「アララギ」に所属し続けた河野愛子についても、「女人短歌」からの影響も受けつつ(続く)2025/09/03

てくてく

5
「女人短歌」を立ち上げた人や深く関わった人(女性歌人)に関する考察。帯にもあるようにキーワードは「シスターフッド」。人生で遭遇したトラブルや作歌に関する助け合いおおよび彼女たちが戦ってきたものは、決して過去のものではない。歌人の中であえて女性歌人に絞った活動については、今も主流を占める男性たちだけではなく男性と肩を並べて活躍していた女性たちかも批判的な評価をされることもあったが、歴史的意義はあったのだろう。登場人物では穂積生萩が圧倒的にインパクトがあった。今風に言えばオタクを突き抜けた感じ。2025/08/22

二階堂

2
こういう本が読みたかったんだとページをめくって気づいた。今年のベストかも。2025/09/26

ask_smmt

2
どの歌人にも自分を重ねた。細い希望の糸をたぐり寄せるようにして紡いだ、シスターフッドの物語。最後に斉藤茂吉と土屋文明のあり方と、葛原妙子と森岡貞香のあり方が重ねられたのや、中城ふみ子と中井英夫の「シスターフッド」など、シスターフッドが割り当てられた性の垣根を越えていくダイナミズムに、胸を打たれた。付録も楽しく、自分は斎藤史の歌が好みだと思った。キャラクターも鮮烈な穂積生萩の、昭和天皇の死に際して「もとの身は雨乞いシャーマン・アマタラス死して慈雨ありぬ やるやおまへんか」、笑う。2025/08/19

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