みえないもの

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  • サイズ 46判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784760156306
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「最初に『何かすごい』と思い、それがずーーーーーっと止まらず、一冊全部がそうだった。」
――斎藤真理子(翻訳家)

デビュー作『優しい地獄』で読書界に衝撃を与えた、ルーマニア出身の文化人類学者イリナ・グリゴレ、最新作。

娘たちと過ごす青森の日々。ふとよみがえる故郷ルーマニアの記憶。そして、語られてこなかった女たちの物語――。

「彼女の人生をスクリーンのようなものでイメージとして見せられたら、彼女の語らなかったことが見えて、あの夜ニュースを見た人たちも彼女を理解できたかもしれない」(本書より)

虚実を超えて、新たな地平を切り開く渾身のエッセイ。
今までに書かれたどんな日本語よりも、鮮烈なことばをあなたに。

内容説明

娘たちとの青森生活、故郷ルーマニアの記憶、フィールドで出会った女たちの魂。話題作『優しい地獄』著者が、新たな地平を切り開く最新エッセイ。

目次

コロナくんと星の埃
鬼は来ない日も来る
蛍が光る場所
逃げたパン
天王星でルビーの雨が降っている
団地ラボラトリー
ダンゴムシに似ている
ナメクジの世界
野良犬
ドリームタイム
綿飴、いちご飴とお化け屋敷
きのこ雲
狼が死んでいた
死んでも生きる
葡萄の味
結婚式と葬式の間
ゴダールが死んだ年に
みえないもの
何も意味しないとき、静かに朝を待つ
何も意味しないとき、燃えている森の中を裸足で歩いて、静かに朝を待つ
卵を食べる女
蜘蛛を頭に乗せる日
初恋と結婚した女
Ghosted
果実の身代わり

著者等紹介

グリゴレ,イリナ[グリゴレ,イリナ] [Grigore,Irina]
文化人類学者。1984年ルーマニア生まれ。2006年に日本に留学し、一時帰国後、2009年に国費留学生として来日。弘前大学大学院修士課程修了後、2013年に東京大学大学院博士課程入学。青森県内を主なフィールドに、獅子舞や女性の信仰を研究する。2023年にはバヌアツで女性を対象としたフィールドワークを始めている。キーワードはイメージ、自然観、死生観、有用植物、霊魂(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紅咲文庫

23
フィールドワークを続け、獅子舞の舞を習い、娘たちとの会話やさまざまなものからみえないものを感じ取っていく著者。岩木山や雪に幅を取られて狭くなった道、私自身も目に浮かべることができる。でも、たとえ同じものが目の前にあったとしても見えてくるものはさまざまで、見い出す人がいて初めてそれは形となり息づきだすのだと思った。以下引用■例えば村の神主さんがうちは先祖代々山伏だったのだとキラキラした目で語り、資料を見せてくれるとき。「ミクロ」なレベルで、自分も目の前の人間も変化する歴史の一部なのだとわかる(p.69)2025/06/25

メタボン

22
☆☆☆★ 作者の言葉にある通り、フィクションとノンフィクションの境界線をまたいだような作品集。特に後半は、身体感覚が崩壊して、外側と自分の身体が混じり合うような、マジックリアリズムの世界に幻惑された。ただし現実を独特な言葉で捉える感性という点では、前作の「優しい地獄」の方が印象的で良かった。2025/06/15

Kanako

18
ルーマニア出身の著者が綴るエッセイ。はじめは、日本での生活における静かな気づきを描いた穏やかなエッセイだったが、後半はかなり色が変わり、無名の女性たちの人生とその痛みが語られる。フィクションを織り交ぜているのだろうが、どこかに絶対にあったであろう人生の痛みが鮮烈で、読んでいるのがつらかった。繊細な感性で世界を見る方なのだろうと思うが、そうせざるを得なかった辛い背景も伝わってきて、ズシンと心に重く残る作品だった。2025/05/10

かやは

8
著者はルーマニア出身の文化人類学。「夜のあいだに降って次の朝になると溶ける雪のような存在だった」何気ない表現がいちいち素敵で、異国の言葉でここまで表現できるなんてすごい。たんぽぽの綿毛にわたあめを食べさせようとする娘さんが愛おしい。「日本では場の境界線は薄い」という。エッセイなのかと思ったけど、後半は小説のようだった。男性の暴力性にずっと翻弄されてきた女性の話。私は人の顔を全然見れないから、人の悪意に気付かないのかも。何を受け取るかはこちらの感受性次第なんだ。2025/06/25

maimai

7
何と評してよいかわからない独特の文章。エッセイが(本書が「エッセイ」であるかどうかは微妙なのだけれど、そこは措いて)、筆者の周りに起きたことを材料としてその感じたことごとを綴るものだとすれば、筆者の感じたことと読者の日ごろの感性との間にはあらかじめ何かしらの「距離」がなければならない。その「距離」を文章の力で埋めるのが、そしてその埋め方の「技」を見せるのが「エッセイ」だという言い方も、そう外れてはいまい。「距離」が近すぎれば魅力的なエッセイにはならぬし、「距離」の間を文章が埋めすぎるのもつまらない。→2025/05/13

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