中国古典選<br> 大学・中庸 〈上〉

中国古典選
大学・中庸 〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 164,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022601063
  • NDC分類 122.81
  • Cコード C0198

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

unpyou

5
朱熹注に基いた解説。論孟と並び四書をなす大学中庸への開祖自身の注により、朱子学思想の原点に触れる事ができる。明明徳・新民・止於至善を学問の3綱領と唱え、有名な「格物致知〜修身斉家治国平天下」の順に物事を治めるべき所以を説く。こうして読むと教育勅語とは朱子学的序列の頂点に天皇制を接続する試みと思えるが、中国の教育勅語と称される「聖論」は孝悌や郷党の道徳のみで天下や国家への忠誠は説かれてないとの事。君子に求める前に民に徳を求めるのはNGというのが朱熹説だが、してみると近代日本は反朱子的国家だったと言えるかも。2017/04/17

しお

3
朱子学では論語を学ぶ前に大学を読むことを大切にしているそうだ。その大学では、儒教の三綱、すなわち「父子、夫婦、君臣」と、五常、すなわち「仁義礼智信」を学ぶための導入の位置付けで、修身の精神が説かれる。今回読んだ中では、斉家・治国の考え方や「知識致す」の「致す」の考え方が印象に残った。「致す」とは、ある語が指すことを、プッシュし続けることで現れる最終点の語に至らしめる関係があるときに使う言葉とのこと。数学の極限のような関係。学び続けることへの不安を解いてくれると同時に、道の長さも改めて骨身に染みてくる。2023/05/05

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