ニューヨーク精神科医の人間図書館

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ニューヨーク精神科医の人間図書館

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  • サイズ 46判/ページ数 175p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784760155699
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C0036

出版社内容情報

「かれらにはわからないさ。
それがどんな気分かなんて」

「誰にでも起こりうることよ」

「結局、〝意志〟の問題じゃないんですか?」

人種的マイノリティ、統合失調症患者、
ホームレス、トランスジェンダー……
アジア系移民のニューヨーク精神科医として
出会った患者たちの、要約できない人生の断片。

【内容】
デンマークから始まった「人間図書館(Human Library)」では、利用者は「本」ではなく貸し出された「人」と30分程度会話をすることができる。民族的マイノリティ、エイズ患者、移民、統合失調症患者、ホームレス、トランスジェンダー、失業者など、さまざまな人が貴重な時間を貸し出してくれるおかげで、この図書館は維持される。他人に向けられたスティグマ(負の烙印)や偏見を解消し、共存の意味を考え直そうという意図で始まったこのプロジェクトは、いまでは世界80数カ国で進められているという。

大学で心理学を勉強したのち、自殺予防に寄与したいと思い精神科医に転向した著者にとって、この初となる著作は、まさに「人間図書館の書庫の片隅の物語」だ。本編には、メイヨークリニックとニューヨーク大学の研修医を経て、イェール大学で依存症精神科専任医課程を終えるまでに出会った、さまざまな患者が登場する。人種も性別も年齢も職業もジェンダー・アイデンティティも異なるが、共通するのは皆、社会的に脆弱な立場にあるということだ。

“人間図書館で人と人がお互いを知り、触れ合う過程は、精神科医と患者との面接に非常によく似ている。人生において、自分とまったく違う世界を生きている人と会話するようなことがどれだけあるだろうか。(…)私は人間図書館のように、私の患者と他の人の橋渡しをするような本なら、世に出すに値するのではないかと考えるようになった。”
――はしがき

差別、偏見、スティグマを乗り越え、共に生きる一歩を踏み出すために。子どもから大人まで、幅広くお薦めしたいエッセイ集。

内容説明

差別、偏見、負の烙印を乗り越え、共に生きる一歩を踏み出したいあなたへ。人種的マイノリティ、統合失調症患者、ホームレス、トランスジェンダー…。アジア系移民として著者が出会った患者たちの、要約できない人生の断片。

目次

1 ニューヨークで出会った人々(ふたりのあいだの距離;ニューヨークのホームレス、ホームレスのニューヨーク;あの人がいなくなったことが信じられません ほか)
2 共感するにも努力がいる(わからないさ、それがどんな気分かなんて;誰にでも起こりうることだ;彼女の靴を履いて歩く ほか)
3 スティグマに負けない人生(研修医の先生がいいです;双極症は私の一部に過ぎない;大丈夫じゃなくても大丈夫 ほか)

著者等紹介

ナジョンホ[ナジョンホ]
イェール大学医学部精神医学科教授。ソウル大学心理学科を卒業後、自殺予防に寄与する精神科医師を目指して、医学大学院に進学した。ソウル大学医学大学院を卒業後、ハーバード大学保健大学院で修士課程を修了。その後メイヨークリニックとニューヨーク大学で精神科研修医、イェール大学で依存症精神科専任医(フェロー)課程を終えた。自殺、依存症、トラウマ、悲嘆(グリーフ)に関する国際学術論文と教科書チャプター70編余りを執筆し、米国立精神保健院優秀研修医賞、イェール大学精神医学科研修医優秀研究賞などを受賞した。韓国の精神疾患と治療に対するスティグマを緩和し、精神科受診のハードルを下げるため、文筆活動を続けている

米津篤八[ヨネズトクヤ]
朝日新聞社勤務を経て、朝鮮語翻訳家。ソウル大学大学院で修士、一橋大学大学院で博士学位取得(朝鮮韓国現代史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

104
精神科の患者に負の烙印を持つ人は多い。その偏見を減らすための最も効果的な方法は、スティグマの対象となる人と直接会うことである。精神科医の研修医だった頃の著者にとって、ニューヨークで出会った患者たちは、今から振り返ると初恋の人のように忘れられない思い出でいっぱいです。「私が精神科医の仕事で出会った患者一人ひとりが、私にとっては新しい「本」のようだった。その本の中の物語は、時には感動的で、しばしば悲しく、涙が出るほど美しかった。」数多くの感動的なエピソードの中で、患者に共感を示した教授に最も心動かされた。2024/12/18

どんぐり

84
「人間図書館」は、社会的マイノリティの立場にある人々を〈本〉に見立て、参加者が〈読者〉となって対話する活動。この活動はあまり知られてはいないが、本書はイェール大学教授ナ・ジョンホが、研修医時代の精神科患者との出会いを「人間図書館」に準えて著したエッセイ。場所はニューヨークの精神科ER。「ニューヨークのホームレス、ホームレスのニューヨーク」で表されるように、ここを受診する精神障害者は圧倒的にホームレスが多い。社会的マイノリティに対する偏見やスティグマに囚われることは、医療職であっても逃れがたい。→2025/04/09

pohcho

67
NYで精神科医として働く著者のエッセイ。うつ病や統合失調症等の精神疾患の人々、そこには今まで家族から受けた虐待や人種差別、性的マイノリティなどの事情がからみ、著者自身も韓国系移民として多くの差別を受けてきた。自分と何の共通点もない人に共感することは可能か?という問いがテーマの一つになっているのも興味深い。共感と同情の違いについて、子育て経験のない医者が子を持つ母に言った言葉が印象的。同じ経験をしたことがなくても、共感しようと努力することで相手の気持ちも変わる。とてつもなく深い内容なのに読みやすくおすすめ。2025/03/14

Mc6ρ助

17
『精神科の患者などの社会的弱者やマイノリティに対する大衆の負の烙印(スティグマ)や偏見を減らすための最も効果的な方法は、スティグマや差別の対象となる集団の構成員と直接会うことである。自分が偏見を抱いている対象が、自分の目の前でかれら自身の意味ある人生を紹介し、共に会話するだけでも、人々は無意識のうちに心に抱いて偏見を消し去ることができるものだ。(p008)』年末、ちょっとだけかも知れないけど心温まるエッセイ、ギスギスして見えるこの世の中だけど前を向いて歩こう。2024/12/25

読書は人生を明るく照らす灯り

16
📕読んだ理由📕タイトルに惹かれた 📘読んだ感想📘精神疾患の付き合い方が日本は遅れている。もっと広まって欲しい 📗読んだ後の行動📗自覚を持って治療にあたる 2025/01/07

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