跳ね返りとトラウマ―そばにいるあなたも無傷ではない

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跳ね返りとトラウマ―そばにいるあなたも無傷ではない

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  • サイズ 46判/ページ数 360p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784760154944
  • NDC分類 956
  • Cコード C0098

出版社内容情報

シャルリ・エブド襲撃事件の生き残りとなった風刺画家。
その妻であるジャーナリストが、夫のとなりを歩んだ5年間の記録。

■跳ね返り[Ricochet]
もとは(石の)水切りや跳弾を表す言葉。
転じて、ある加害行為により損害を受けた直接被害者と
身近な関係にある者が被る影響や被害も意味する。

■あらすじ
2015年1月7日、フランスのパリにある風刺週刊紙『シャルリ・エブド』の編集部に、覆面をして武装した二人組の男が侵入し、12名を殺害、11名に重軽傷を負わせた。犯人たちは逃走するも、二日後に警察との銃撃戦で射殺された。また、8日にはパリ近郊で女性警察官が銃殺され、犯人は翌9日にユダヤ系スーパーマーケットに籠城するが、こちらも突入した警察部隊に射殺された。一連の事件は犯人たちに交流があったため、あわせて「シャルリ・エブド襲撃事件」と呼ばれることが多い。

本書の著者の夫リュズは『シャルリ・エブド』の風刺画家だったが、編集会議に遅刻し、わずか数分の差で襲撃を免れた。しかし、凄惨な犯行現場を見たことで、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症し、「直接被害者」として認定された。不眠と悪夢に悩まされ、かすかな物音にも怯えてはパニック状態に陥る夫を支える著者の生活が、こうして始まった。

再び襲撃されるのではないかとの不安、警護による束縛、パリを離れての生活と異国の地での出産、加えて国の理不尽な対応や周囲の無理解……。こうした日々を耐えがたく感じた著者の心をとらえたのが、事件当日の夜、心理士に言われた言葉だった。

「あなたは被害者の近親者ですから、跳ね返りによる被害者なのですよ」

そのときは意味がわからなかった。自分が「被害者」だとは思いもしなかったから。だが、いまではこんな疑問を抱くようになった。どうして自分には「無償の愛」や「自己犠牲」ばかりが要求されるのか? 直接被害者である夫の影響を受けざるをえない自分のような存在を、どう考えればいいのか?

こうして著者は、実体験をもとに関係者や専門家へのインタビューをおこない、さまざまな調査を重ね、「跳ね返りによる被害者」とは何なのか、自分に起きたことにどんな意味があるのかを明らかにすることを決意する。

テロ、人災、無差別殺傷……この傷ましい時代を生きるすべてのひとに捧げる一冊。

内容説明

跳ね返り(Ricochet)、もとは(石の)水切りや跳弾を表す言葉。転じて、ある加害行為により損害を受けた直接被害者と身近な関係にある者が被る影響や被害も意味する。シャルリ・エブド襲撃事件の生き残りである夫のとなりを歩んだジャーナリストによる5年間の記録。テロ、人災、無差別殺傷…この傷ましい時代を生きるすべてのひとへ。

目次

誕生日のピザパーティー
ぽちゃん
饒舌
狂った小道具係
幕間1:疑問
青いコート
ハトの羽ばたき
ボニーとクライド
ピーポーピーポー
ピーポーピーポー、アンコール〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

46
原題:Ricochet(跳ね返り)。(石の)水切りや跳弾を表す言葉。転じて、ある加害行為により損害を受けた直接被害者と身近な関係にある者が被る影響や被害も意味する。シャルリ・エブド襲撃事件の生き残りである夫の隣を歩んだジャーナリストによる5年間の記録。2015年1月7日、フランスのパリにある風刺週刊紙『シャルリ・エブド』の編集部に、覆面をして武装した二人組の男が侵入し、12名を殺害、11名に重軽傷を負わせた。犯人らは警察との銃撃戦で射殺された。夫は、凄惨な犯行現場を見たことでPTSDを発症し、妻は――。⇒2023/02/02

くさてる

23
「シャルリ・エブド」で起きたテロ事件に夫が巻き込まれた女性ジャーナリストによる、テロ事件後のPTSD体験についての生々しい言葉で綴られた一冊。直接の被害者でなくとも、その近親者もまたPTSDに悩むという事実は、言われてみれば当たり前の事なのに、いままで知らなかったことだった。飾りはなく、あけすけで、怒りと哀しみ、無力感に満ちた気持ちを、とても素直に表現した内容だった。客観的や中立的な立場とあえて距離を置くことでしか表現できない思いがあると感じました。お勧めです。2023/05/31

nranjen

5
トラウマを患う人に寄り添う人も鏡のように被ってしまうトラウマ。確かに直接の被害者ではないけれども…トラウマ自体も実際被害にあった人と同様、それを目撃した人、被害に合いそうだった人に及ぶ。人間というものの別々の存在ではありえない影響力を感じる。「跳ね返り」という言葉によって、そのことが新たに考えられるようになる。2023/06/20

かしこ

5
著者はフランス人女性ジャーナリスト。夫の職場の雑誌社を狙ったイスラムによるテロがある。夫は怪我も無く無事ではあったが友人達が殺され、殺戮現場を見たことでPTSDに苦しむ。妻である著者も苦しむ夫を支えることに精神的に多大な負担を受けて苦しむ。そして著者は「自分が直接被害を受けたわけではないのに」「夫も亡くなったり怪我をしたわけではないのに」といった被害が軽症であることにも苦しむ。その苦しみを跳ね返りと名づけ、他の跳ね返り被害を受けた人を探して話を聞いたり、他の事象でそのような現象があるかを調べた5年間の記録2023/04/10

Red-sky

3
PTSDはだいぶ認知され始めたけど、近親者も「跳ね返り」を受けているという当事者による発信。確かに今まで語られることのなかったテーマかもしれない。2023/05/07

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