くだらないものがわたしたちを救ってくれる

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くだらないものがわたしたちを救ってくれる

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  • サイズ 46判/ページ数 176p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784760154616
  • NDC分類 460.7
  • Cコード C0045

出版社内容情報

科学の営みを支える皆様へ。
苦しみも楽しみも、ぜんぶ書きました。
ああ、今日も推し(線虫)が尊い。

■あらすじ
前世で何の罪を犯したせいかは知らないが、科学者になるのが夢だった。そんなわたしは現在、くだらないもの扱いされがちな「かわいいチビっ子線虫」を研究している。長時間労働、低賃金、就職難にあえぎながら、他人の論文に打ちのめされたり励まされたり、潤沢な資金に支えられた欧米の環境をうらやましく思ったりと、正直つらいことも多い。それでもやめないのはなぜか? 楽しいからだ。だから本書では、科学する日常とともに楽しさも伝えたい。(研究にお金が必要なことを知ってもらうためにも!)いざ、顕微鏡の中の小さな宇宙へ。

■人気SF作家も推薦!
本書を読むと、科学にどっぷり浸かって太古の生命の起源に想像をめぐらせていた幼い日々を思い出す。疾病と老化を克服するのも重要だが、私はキム・ジュンのように人間の知の世界を少しずつ広げていく科学者の話をもっと読んでみたい。くだらないものたちをのぞき込みながら、「こんなものがどうして重要なの?」と尋ねる人たちに、夜を徹して線虫の話を語り聞かせる科学者たちの話を。本書はまさにそんな話が詰まっている。実験室の混乱と活気にあふれた日常と、研究の楽しみと苦しみが生き生きと描かれ、何より科学に対する愛情がページごとに満ちあふれている。
――キム・チョヨプ氏(『わたしたちが光の速さで進めないなら』著者)

内容説明

前世で何の罪を犯したせいかは知らないが、科学者になるのが夢だった。そんなわたしは現在、くだらないもの扱いされがちな「かわいいチビっ子線虫」を研究している。長時間労働、低賃金、就職難にあえぎながら、他人の論文に打ちのめさたり励まされたり、潤沢な資金に支えられた欧米の環境をうらやましく思ったりと、正直つらいことも多い。それでもやめないのはなぜか?楽しいからだ。だから本書では、科学する日常とともに楽しさも伝えたい。(研究にお金が必要なことを知ってもらうためにも!)いざ、顕微鏡の中の小さな宇宙へ。

目次

1 こんなにも美しく、くだらないものたち(何の因果で科学者に;わが愛、「かわいいチビっ子線虫」 ほか)
2 科学する心(あのとき知っていたらよかったこと;小さく温かかったハツカネズミについて ほか)
3 わが愛しき突然変異(すべての生命の科学;もっと多くの突然変異を ほか)
4 科学研究の喜びと悲しみ(進化研究の地平;研究労働者と2人の奴隷 ほか)

著者等紹介

キムジュン[キムジュン]
1990年生まれ。ソウル大学基礎科学研究院博士研究員。理工系の中でも就職が最も困難なことで有名な生命科学、その中でもくだらないもの扱いされる線虫の遺伝子進化を専攻した。指導教授や仲間に恵まれ、無事に博士課程を修了したが、卒業後は学界で生き延びるために、やむを得ず“研究奴隷”として生きている。最初の第1著者研究論文が、国際学術誌「Genome Research」の表紙を飾り(2019年6月号)、ソウル大学自然科学部最優秀博士学位論文賞を受賞した(2020年2月)。変化を夢見る科学技術者ネットワーク(ESC)会員として活動しながら、生物学研究情報センター(BRIC)に「新モデル生物運動」を連載している。ESCとソウル市立科学館で科学を愛する市民とともに韓国の野生線虫を採集・探究する市民科学運動を展開している

米津篤八[ヨネズトクヤ]
朝日新聞社勤務を経て、朝鮮語翻訳家。ソウル大学大学院で修士、一橋大学大学院で博士学位取得(朝鮮韓国現代史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

宇宙猫

21
★★★★ 線虫の遺伝子進化を研究している若き化学者のエッセイ。C・エレガンスというありふれた素材で、進化に関する重要な研究が様々行われているのが興味深い。韓国は基礎研究の研究費が貰いにくいようで、ずっとお金がない、お金があったらこんな研究ができるのにと言っていて、切なくなってくる。最後の若手研究者の現状を読んで、切実な思いが良く分かる。技術の進歩で昔より研究にお金が掛かるようになり、若手にしわ寄せがいっているのかな。D2023/01/04

koshiner3

9
線虫の研究者の本音が聞ける。 科学者を大切にしない韓国のことなど。 日本も同様かそれ以上酷いようなこともときどき目にする。 どうか、科学者の皆さんに明るい未来を。2023/08/24

スプリント

6
線虫を研究している韓国の科学者のエッセイ。 日本向けの出版ということで日本のサブカルチャーを頻繁に取り上げてくれています。2022/09/17

rukaq

4
韓国で働く生物研究者が研究の楽しさと研究者として働くことのつらさをリアルに書いている。ほぼ同年代の研究者として、大変共感できる内容であった。上の世代との話の合わなさや、研究者として生きることへの限りない不安は、自分が書いたのかと錯覚するくらい同じ気持ちを私も抱いている。 結局どの国でも同じく研究者は不安定な職業なのだろう。何かが見つかるとわかって研究することなどないのに、成果を求められるのはすごいプレッシャーだ。プレッシャーなど気にせず自由に研究したいなぁ といつでも思っている。2024/03/26

RecTake

4
韓国の大学院生はお金がもらえるのか。韓国の方が人材育成に投資しているということか。とはいえドクターになっても就職が厳しいのは日本と同じか。好きな仕事してるんだから我慢しても仕方ないというのは違うような気もするが,しょうがない気もする。どこかで線を引くしかないが,もう少し救いがあって欲しい。欧米の企業ではドクターがばんばん活躍してる気がするが何が違うのか。良く分からないが生物学の分野では欧米も同様に就職が厳しい状況なのかしら? 2022/10/06

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