内容説明
名探偵vs異形の怪人!希代の大犯罪者との対決を描く三部作。
著者等紹介
横溝正史[ヨコミゾセイシ]
1902(明治35)年生まれ、1981(昭和56)年没。大正期より執筆活動を始め、伝説の雑誌「新青年」編集長として江戸川乱歩に名作『陰獣』を発表させるなど編集者としても活躍。戦後まもなく『本陣殺人事件』『蝶々殺人事件』という傑作長篇を発表、前者で第1回探偵作家クラブ賞(現・日本推理作家協会賞)を受賞する。以後名探偵・金田一耕助を主人公とする名作群で、探偵小説界の第一人者としての地位を不動のものに。70年代の角川文庫によるリバイバルと金田一シリーズの映画化によって大ブームとなり、最晩年にも大作『悪霊島』を発表、生涯現役を貫いた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
192
学生時代は、金田一耕助ブームで横溝正史の作品を沢山読みました。しかし横溝 正史が少年小説を書いているとは知らず、今回初読です。物語自体は面白いのですが、江戸川乱歩の少年探偵団シリーズのパクリ感は払拭出来ませんし、洒落た感じはありません。小中学生に読んで欲しいですが、二段組、500頁では、手に取ってもらえません(笑) 続いてコレクション2へ。本シリーズは全七巻予定とのことです。 http://www.kashiwashobo.co.jp/book/b584089.html2021/09/02
keroppi
77
横溝正史の少年小説を集めたシリーズ第1巻。3編を収録しているが、悪役は3編とも「怪獣男爵」。2と3に金田一耕助が登場する。それにしても、今の時代では差別語と言われる言葉が次から次へと出てくる。基本的に初刊本に準じたとのことで、言葉はそのままである。これを変えてしまっては、これらの作品の魅力は無くなってしまう。これだからこそ、荒唐無稽な世界と少年たちの活躍に酔いしれることが出来る。もちろん差別には反対だが、言葉を狩るだけでは差別は消えないと思う。挿絵も入っていて魅力的だが、背広姿の金田一は明智小五郎みたい。2022/07/22
FOTD
22
3人の少年がは嵐を逃れてヨットで男爵島に漂着するが、ゴリラ男爵に監禁されてしまう。ゴリラ男爵はヨットを奪って島を出る。島に船はない。どうやって移動したのか、次に少年たちが登場するのは東京のゴリラ男爵の屋敷の檻の中(この時点で3少年は東京駅で騙されて車に乗せられたことになっている)。男爵には深い怨みがあるというサーカスの団長が最後には復讐するかと思われたが、男爵を確認しただけ。辻褄の合わないところや伏線回収されないところが多い。が、古い西洋館、奇妙な機械仕掛け、脳の入れ替え手術、などB級感ただよう名作だ。 2025/02/28
みゆき
19
連作三編。怪獣男爵は昭和23年(1948年)に出版、あとの二作品は昭和26年から月刊誌に連載された作品とは驚きです。70年以上前、今のような娯楽のない時代、当時の少年少女達は胸を踊らせながら読んでいたんでしょうね。怪獣、迷路、宝石、サーカス、気球…子ども達がワクワクする設定が満載。事件に巻き込まれて探偵以上に活躍する少年達のカッコ良さ!人それぞれ読書の好みはあれど、名作と言われるものは、老若男女、誰が読んでも惹きつけられるものではないでしょうか。一番良かったのは「黄金の指紋」。ああ、面白かった!2021/08/25
らびぞう
9
久しぶりの横溝正史、そうして、江戸川乱歩の少年探偵団を彷彿させる「横溝正史少年小説コレクション」。それに、題名が「怪獣男爵」。それだけで、ワクワクする。もちろん、内容も、小学生の時に読んだ少年探偵団のように、どの短編にも、少年、それも利発で勇敢な少年たちが主人公なのだから、ウキウキ感もマックスになってしまう。そうして、悪役として登場する怪獣男爵の誕生が、フランケンシュタインを彷彿させるSFのようだ。怪人には、お約束の熱気球やアドバルーン(この話にはアドバルーンは登場しないが)、サーカス、せむしなどが登場。2022/12/11
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