0番目の患者―逆説の医学史

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0番目の患者―逆説の医学史

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  • サイズ 46判/ページ数 276p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784760153060
  • NDC分類 490.2
  • Cコード C0098

内容説明

医学者だけが英雄か?隔離されたチフスのメアリー、ある仮説のために女として育てられたデイヴィッド、上流階級の見世物にされた女性ヒステリー患者たち―。輝かしい歴史の裏に渦巻く欲望と、病者たちの犠牲と貢献。コロナ後の世界で、犯人探しを始める前に知るべき物語!

目次

タンタン―脳の言語領域の特定に貢献した男
麻酔のゼロ号患者たち
人格が変わってしまったフィネアス―前頭葉損傷による気分障害
ヒステリーのヒロインたち
ジョセフ少年―狂犬病ワクチン接種のゼロ号患者
ニューヨークの女性料理人―無症候性キャリア「腸チフスのメアリー」
アウグステ―アルツハイマー病のゼロ号患者
ジェンダーの蹂躙
ふたつの特別な数字―宿主を病気から守る大腸菌
ウンサの沈黙―遺伝子変異による発達性言語協調障害
永遠に生きるヘンリエッタ―研究に貢献するがん細胞
海馬の冒険者たち―記憶の研究の大飛躍
マッキー夫人―マイクロキメリズム:母体に移る胎児細胞
無原罪の御宿り―ヒトの単為生殖は可能か
吐き気を催す事件―サリドマイドによる薬害
ジョヴァンニのアポリポタンパク質―遺伝子変異体と長寿の夢
悪魔と奇跡の生還者―HIVの発見とエイズ完治の難しさ
いつもと違うインフルエンザ―SARSの発生から終息まで
脳のない男―はかりしれない脳の可塑性

著者等紹介

ペリノ,リュック[ペリノ,リュック] [Perino,Luc]
1947年生まれ。医師、作家、エッセイスト。熱帯医学と疫学で学位を獲得。アフリカ、中国、フランス農村地帯で長年、臨床経験を積んだ。リヨン大学医学部で医学史や疫学などを教える傍ら、医学や生物学の知識を一般向けに噛み砕いて伝えるために小説を含む著作に励んでいる。培った知識や経験に基づき、現代の医療システムおよび医療関連市場の歪みや逸脱を、ユーモアを交えて指摘、批判している

広野和美[ヒロノカズミ]
フランス語翻訳者。大阪外国語大学卒。長年、理系を含む実務翻訳に携わり、近年書籍翻訳も手がけている

金丸啓子[カネマルケイコ]
フランス語翻訳者。大阪外国語大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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アキ

86
初めて感染症に罹ったとみなされる患者を「ゼロ号患者」と呼ぶらしい。SARSと異なり、今回の新型コロナでは0番目の患者を見つけられそうにないけど、腸チフスの無症候性キャリアーでニューヨークの女性料理人だったメアリー・ブラウンが1915年に終生隔離が宣告されたり、アウグステという50歳前後の患者をアロイス・アルツハイマーが剖検で1906年に発表したアルツハイマー病は、発表当時注目されていなかったのが1980年代になって再注目されたなど、0号患者にまつわるエピソードも興味深い。19章の患者のトリビアが載る。2021/02/17

R

51
医学の発展には医者よりも前に、患者があった。その当たり前のことをもっと詳しく調べて讃えようという本、非常に好奇心そそられる内容でした。いくつもの悲惨な医学的な事故も含まれるけども、特によかったのは、ゼロ号患者の癌細胞が、その後実験に利用されて、通算数トンになっている事実とかは本当に賞賛されてしかるべき事実だと思った。人体の不思議も垣間見ながら、海馬を失った男など、様々な人たちが医学の進歩を支えた記録がとても面白くまとまった本でした。話によって、テンションが違うのが気になったが、読みやすかった。2021/05/15

kawa

46
0番目の患者とは、初めて特定の感染症に罹ったと見なされる患者を言うとのこと。本書は医学の世界で脇役・端役に置かれがちな患者にスポットをあてて、医学の発展過程や問題点を論ずる野心的な試み。なじみの無い分野で、翻訳文かつアイロニカルな表現に苦戦したが、中々興味深い内容で最後まで読めた。中世での怪我の治療ははさみを扱う理容師の仕事、歯の治療者は抜歯師と呼ばれた、気持の良くなると実演ショ-で用いられた「笑気ガス」が麻酔の始まり、予防接種は6世紀に中国で天然痘の膿を希釈して吸入したことに始まる、等々の蘊蓄が面白い。2021/03/26

kei-zu

26
「症例」と「診断」は、同一ではない。「診断」による認識の前に、事実たる「症例」はあるからだ。だが、歴史に突如現れた(ように見える)「症例」をめぐる事象は、今の時代から見て誠に興味深い。 自覚症状がなく行く先々の人々を腸チフスに罹患させた事例や、香港のホテルから世界に感染を広げたSARSの事例は、現在世界を覆うコロナ禍に重なる。 片目から鉄棒が貫きながら命を失わなかった例や、頭蓋の中で髄液が脳を大きく圧迫しながら大きな障害が認められなかった例など、脳の不思議にも驚かされる。2021/04/08

くさてる

19
麻酔、脳障害、ワクチン、感染症、薬害等々、医療の進歩に寄与した患者たちのエピソードを通して、その治療と回復の歴史を紐解いた内容。ひとつひとつの章が短いので、ちょっと物足りないのと見方に偏りがあるような気がするのが気になったけれど、自分が知らなかった話も多く、興味深く読みました。2021/02/06

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