内容説明
ひらいた“異世界への通路”―戦いに巻き込まれた三人の超能力者(『扉を開けて』)。マンションの下の奇想天外な冒険(『二分割幽霊綺譚』)。スピンオフ短篇「斉木杳の憂鬱」を単行本初収録!
著者等紹介
新井素子[アライモトコ]
1960年東京都生まれ。立教大学文学部ドイツ文学科卒業。都立高校二年在学中の77年、「あたしの中の…」が、星新一氏の絶賛を浴び、第一回奇想天外SF新人賞佳作に入選、作家デビュー。81年「グリーン・レクイエム」、82年「ネプチューン」で二年連続の星雲賞日本短編部門を受賞。99年『チグリスとユーフラテス』で日本SF大賞を受賞。小説の他、エッセイ集も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Norico
15
第13あかねマンションシリーズ。扉を開けて、2分割幽霊奇譚、なつかしい。ライオンの体臭ってすごそうだよなぁ。桂一郎は日々の生活、一番大変なんじゃないだろうか。新井さんのお話に出てくる人たちは、男言葉使う礼子だって、なんだか上品な感じがする。ご本人がしっかりしてるんだろうなぁ。2021/10/21
☆kubo
10
どちらも最初の判で持ってました、懐かしい。二分割〜の方が好きだった。礼子が「はい」って言う所がかわいくて。記憶の中の作品よりちょっと読みやすいというか、表現が丁寧な感じでした。2020/02/16
7a
7
「扉をあけて」は既読だったけど、デュラン三世の思想は現代の革新的な経営者たちに通じていることに初めて気付いた。「二分割幽霊綺譚」は初読。ドタバタコメディかと思いきやいきなり主人公が人肉シチューにして食べられたり、モグラ戦争が始まったり無茶苦茶だった。色んなキャラクターがワチャワチャしてるのはうる星やつらみたい。2019/11/25
ムーミンママ
4
コレクション2 こちらはコレクション1と趣が違って冒険モノ?楽しい描写も多かった。第13あかねマンションのシリーズ読みたくなった。2021/12/20
akapon
4
コレクションも2巻目。付録も増えて1巻と同様にすごい読み応え。この巻には「扉を開けて」、「斉木杳の憂鬱」(単行本初収録)、「二分割幽霊綺譚」を収録。いずれも登場人物が「第13あかねマンション」の住人なので、今続けて読むと昔それぞれを単独で読んでいた時よりも相互の繋がりを強く感じられるのが楽しい。作品や既刊あとがきを再読して、自分のものの考え方がいかに新井素子作品に影響を受けているのかを再認識してちょっと驚いた。吸血鬼が怖くなくなったのは絶対に新井素子さんのせいだ。2019/10/16