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内容説明
ヒトラーの思想をささえた、アルフレート・ローゼンベルク。狂気の独裁者に従う凡庸な夢想家を裁くのは、故国を追われたひとりの男。世界を混乱に陥れた日記の行方を追って、捜査官は100年前の歴史と向き合う…
目次
消失と発見―一九四九~二〇一三(十字軍戦士;「何もかもなくなった」;「邪悪なる者の心を覗きこむ」)
不安定な日々―一九一八~一九三九(「運命の継子たち」;「この地で最も嫌われている新聞!」;夜のとばり ほか)
戦争―一九三九~一九四六(「これからの苦難」;売り込み;パリの盗人たち ほか)
著者等紹介
ウィットマン,ロバート・K.[ウィットマン,ロバートK.] [Wittman,Robert K.]
元FBI特別捜査官。20年のキャリアの中で美術犯罪チームの創設に尽力し、同チームの幹部捜査官も務める。現在、国際美術警備保障会社、Robert Wittman Inc.代表取締役
キニー,デイヴィッド[キニー,デイヴィッド] [Kinney,David]
ジャーナリスト。2005年には政治記者としてピュリッツァー賞受賞に貢献
河野純治[コウノジュンジ]
1962年生まれ。明治大学法学部卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ののまる
12
ユダヤ人を欧州から全滅させるための理論と実践をし続けた、ローゼンベルク。一時期その日記は検察官ケンプナーによって私物化されたため行方不明であったが、ホロコースト博物館の学芸員とFBI捜査官の懸命な探索により発見される。そこに記されていた彼の言行録から、ナチスが権力を握り狂い滅亡していく過程を再現。しかし、最後に裁判を経て絞首刑になるまで、ローゼンベルクは自分の思想は正しく、そしてユダヤ人根絶計画をやったことは全否定(そして悪かったとも思っていない)。2020/05/02
shiaruvy
3
【2017.07.25 初版】 実家付近の本屋で発見。即買い! ナチス絡みのお話にはいつもゾクゾクする。2017/08/08
黒とかげ
2
最初の方は退屈だが、途中からすごく面白くなる。いや、史実のしかもホロコーストを扱ってるだけに、面白いという表現は適切ではないのかもしれないけど…。内容はほとんど歴史書であり、題名はあんまり関係ない。2019/05/31
パン太郎
1
日記を書いたのもとんでもない悪魔だけど、追求する人もかなり強烈な人。このくらいでないと、あのスケールの犯罪者には立ち向かっていけないんだろうな。2018/01/25
vonnel_g
1
ユダヤ人排斥の思想の基となった「二十世紀の神話」の作者の遺した日記と、大戦で行われた犯罪行為を裁くべくそれを見つけだした人たちの記録。見つけ出す方(これが結構な人でなしなのがおかしい)が中心かと思ったのだけれど、延々第三帝国の勃興と崩壊を読む羽目に。全般にわたって登場するあれこれがことごとく映画化されているのには驚く。「モニュメント・メン」とか好きなんだ。「ダンケルク」についての記述が3行ぐらいしかない!2017/08/28