内容説明
月曜早朝の検討会議。それは、完璧な医師たちが、最も恐れる、医療ミス糾弾の場。成功するのが当たり前の世界で次につるし上げられるのは誰?巨大病院はこうして呼吸をする―迫真のノンフィクション・ノベル。
著者等紹介
グプタ,サンジェイ[グプタ,サンジェイ] [Gupta,Sanjay]
1969年、インドから米国に移住した両親の間にミシガン州デトロイトで生まれる。ジョージア州エモリー大学脳神経外科助教授。CNNの医療ニュースの特派員としても活躍。ハリケーンカトリーナの被害を受けたニューオーリンズのチャリティー病院に関するレポートにより、2006年エミー賞受賞
金原瑞人[カネハラミズヒト]
1954年生まれ。翻訳家・法政大学教授
小林みき[コバヤシミキ]
1968年生まれ。翻訳家。東京女子大学卒業。慶應義塾大学大学院修士課程修了。シモンズカレッジ大学院修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Shimaneko
11
名作ドラマ『ER』みたいな医療現場の群像劇。面白かった!ただ、主要人物の多さや展開の早さも『ER』並みなので、一気に読まないと誰が誰だか迷子になるかも。散発的なエピソードでレイヤーを重ねていく構成も、小説というより映画やドラマのノベライズっぽいので、アメリカの医療系ドラマを見慣れてる人のほうが楽しめる気がする。と思ったら、やっぱし本国ではドラマ化されたのね(でも1Sで打ち切りか。。。)2015/05/08
かめぴ
9
ノンフィクションかと思うほど・・自身の置かれた立場に誰もが真摯に立ち向かう。惚れ惚れする。吊るし上げでない会議は、その人の思考が反映される。羨ましい職場。読んでよかった。2015/03/08
GASHOW
8
医療訴訟の国の医師のプロ意識には感服する。手術中のガーゼの枚数が確認できない限り、執刀医は閉腹をしない。ガーゼの取り残しがあれば、また、開腹しなければならなくなり、職務経歴に傷がつき、訴訟されるからだという。事故は本気で防ごうと思えばふせげるものなのだと思った。面白かった。2015/02/28
モルツー
8
スッキリできる爽快感系。会社の行き帰りに夢中になって読んでしまった。医療モノというより、人間ドラマ。次々と登場するキャラクターたちそれぞれに抱える悩みはあるが、それでも前へ進んでいく姿に自分を重ねて読んでいたので、読後感がとても爽快だった。2015/02/10
yuna☆
6
緊急医療病院で働く人達の群像劇。読みながらすぐに大好きな海外ドラマグレイズ・アナトミーやERが頭に浮かぶ。ドラマ並みにたくさんの登場人物が出てくるが、キャラ分けがしっかりしているので、特に混乱することもなく楽しみながら一気に読み進められる。終盤は、思いがけない展開に入っていくので、思わず「えっ!!」と声を上げてしまった。誰にでも過ちは起こり得る。だけれども、決して過ちを犯してはいけない場でもある。その時に人はどう受け入れ向き合い、再び歩き出すのか…とても読みやすいが、深いテーマと向き合っている作品でもある2017/10/13