内容説明
政治家とリビドー。20世紀のカリスマ指導者を翻弄した、愛人たちのすべて。
目次
1 ベニート・ムッソリーニ―ドゥーチェの甘い生活
2 レーニン―赤いトリオ
3 アドルフ・ヒトラー―欲望という名の総統
4 スターリン―恋と栄光とダーチャ
5 毛沢東―虎視眈々と漁る男
6 エレナ・チャウシェスク―奢侈、静けさ、秘密警察
著者等紹介
デュクレ,ディアンヌ[デュクレ,ディアンヌ][Ducret,Diane]
ソルボンヌで哲学修士号取得。母語であるフランス語の他、英語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語をこなす。テレビの文化ドキュメンタリー作品の制作に携わり、歴史専門チャンネルで番組司会者を務める。処女作の『女と独裁者―愛欲と権力の世界史』がベストセラーになり、第二弾も刊行
神田順子[カンダジュンコ]
フランス語通訳・翻訳家。上智大学仏文科大学院博士課程前期修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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手押し戦車
9
独裁者の陰に女あり、独裁者が羊の皮をかぶり女性を自分の運命と結び付け闘争に勝ち権力を手に入れる為に女性を足がかりにした。酷い扱いを受けても耐えて愛し続ける絆、彼らは手練手管を忘れ衝動に引きずられ他者を魅了しなくてはという強迫観念のお陰で女性を支配する力を得たが自らが自惚れた。他者を完全に支配する力を獲得するには自分自身を制御する力を放棄するしかないのか?2014/08/04
Mana
3
こういう狙ったような(?)タイトルって心情的には好きじゃないんだけど、でもやっぱり面白そうでつい読んでしまう。ムッソリーニ、レーニン、ヒトラー、スターリン、毛沢東、チャウシェスクと妻、愛人の女性たち。結構面白かった。2015/03/15
くさてる
2
世界を代表する6人の独裁者とかれらを取り巻いた女性たちについて語った内容。小説風にエピソードも多く面白かったが、時代が現代に近づいて来るにしたがって、それまでは独裁者の愛人や恋人という位置でお飾りのような存在に甘んじていた女性たちが、自分自身の野望を剥き出しにし、独裁者としての権力を利用していくようになっていくのが、生々しく、恐ろしい感じがした。人間が権力に溺れる時、女性とは男性とはという区別は存在しないのかもしれない。興味深い内容だった。2012/07/28
ともたか
0
権力者の極めつけが独裁者、彼らが女を離すわけがない。 権力者のもつ権能、金に近寄って行かない者はいない。 ひょっとしたら自分も美味しい汁にありつけるかも なーんて。 読んでも読まなくてもいい本のようだ。大しておもしろくない。2012/11/14