内容説明
「いずれもすでに破綻している議論の繰り返しにすぎない」。歴史的事実を指摘しながら、典型的な否定論を検証し、くつがえす、総力批判の書。
目次
「東京裁判によるデッチ上げ」説こそがデッチ上げ
本当に誰もが南京事件のことを知らなかったのだろうか?
リアルタイムで世界から非難を浴びていた南京事件
戦争当時中国でも問題にされていた
数字いじりの不毛な論争は虐殺の実態解明を遠ざける
据えもの斬りや捕虜虐殺は日常茶飯事だった
遺体埋葬記録は偽造史料ではない
虐殺か解放か―山田支隊捕虜約二万の行方
国際法の解釈で事件を正当化できるか
証言を御都合主義的に利用しても正当な事実認定はできない
妄想が生み出した「反日撹乱工作隊」説
南京大虐殺はニセ写真の宝庫ではない
歴史修正主義の南京大虐殺否定論は右翼の言い分そのものだ