内容説明
元FBI捜査官、犯罪心理学者、法医学アーティスト…世界中から集まった探偵たちが、失われた過去を取り戻す。アメリカに実在する私設探偵を追ったノンフィクション。
目次
第1部 マーダー・ルーム(殺人捜査の権威たち;罪を逃れた男 ほか)
第2部 四人の少年(ある幼い少年の死―箱入り少年の事件その一;コミックブックの探偵たち―第一の少年 ほか)
第3部 ヴィドック・ソサエティ(メンバー集結;逮捕 ほか)
第4部 モンスター退治(サイコパスのところへ案内してくれ―スコット・ダン事件その四;ビドル・ハウスの変人 ほか)
著者等紹介
カプーゾ,マイケル[カプーゾ,マイケル][Capuzzo,Michael]
1957年アメリカ・ボストン生まれ。1916年にニュージャージーで実際に起きたサメの襲撃事件(小説および映画「ジョーズ」の元になった事件)を描いてベストセラーになった『Close to Shore』など、歴史に題材をとったノンフィクションを書く。フィラデルフィア・インクワイアラーやマイアミ・ヘラルドのコラムニストとして、数々の賞を受賞
日暮雅通[ヒグラシマサミチ]
1954年生まれ。青山学院大学卒、英米文芸・ノンフィクション翻訳家。日本推理作家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カザリ
51
実話ですが、めちゃくちゃおもしろかった。未解決事件に挑むスペシャリスト集団。ひとりひとりが超個性的な天才で、事件も一筋縄でいかないとなれば、面白くならないわけがない。とはいえ、そうではなくて、悲しみに沈んだ人々たちに真実を取り戻す彼らの善意と熱意に心を打たれた。正義と真実が彼らの目的。熱い。そして尊敬する。2015/05/05
鬼灯の金魚草
34
内容はとても面白いけどなんせ読みにくい。何度もペースをめくって戻って確認しながら読むから時間かかって仕方なかった。何度でも言うけど内容面白い。特にベンダーという法医学アーティストは魅力的で凄い才能を持っていると思う。こういう人達がもっと沢山いて事件を解決して欲しい。箱の中の少年は存在が無かったことにされてしまわなくて良かった。2018/01/24
吾亦紅
28
フィラデルフィアで1990年に創立された《ヴィドック・ソサエティ》は、警察などの捜査機関が持ち込む未解決事件(コールドケース)を、無償で捜査する民間団体。本書は彼らの活躍を描くドキュメンタリー。56章もある細かな章立てで、最初は読みにくく感じたが、どんどん引き込まれた。創設メンバーである3人に焦点を当て、おぞましい事件を解決に導く様子が描かれる。この3人がフィクションかと思うほど個性的。犯罪心理学者のウォルター、法医学アーティストのベンダー、そして圧倒的リーダーシップをもつフライシャー。映画化まだですか?2021/03/05
Nobu A
15
成毛眞推薦本其の拾捌。11年刊行。うーん長った、いや長過ぎた。かれこれ1ヶ月程他の数冊と併読しながら読み進め、集中力が何度も途切れ、後半は斜め読み読了。通勤電車内では絶対読みたくない厚さ。翻訳は別に不自然でもなく読み難くい訳ではないが、複文を含めた修飾語を割と多く一文が長い印象。また、56章別けの構成は展開が次々と変わり、多くの登場人物が出てきて状況が煩雑気味。宮部みゆき著書「模倣犯」5巻、計千5百超はあっという間の耽読だったけどな。いつか再読かな。いや、しないだろうな。取り敢えず積読本が1冊片付いた。2023/03/21
もちもちかめ
12
すっごい真剣に読んでて、ふと、この人の私生活趣味嗜好を私はこんなに詳細に知ってなんの得になるのだろか、と。馬鹿馬鹿しさで笑えてきたのでやめた。なんかごめんなさい。途中下車。2016/09/04