内容説明
平成から明治、そして江戸まで時間を遡りながら、必要な能力が身につけられる!「古文書っていったいどんなところからきっかけを作ればいいの?」「多少知識がないと無理なの?」いえいえ、あなたが使っていた教科書を思い出すところから下ごしらえはできるのです。
目次
第1部 復習 国語教科書(平成の中学教科書を読んでみよう;昭和の小学教科書を読んでみよう;大正の中学教科書と新聞記事を読んでみよう)
第2部 「江戸かな」に慣れよう(「江戸かな」学習事始め;明治の小学教科書を読んでみよう)
第3部 古文書に触れてみよう(高札を読む)
著者等紹介
吉田豊[ヨシダユタカ]
1933年、福島県生まれ。1955年、國學院大学文学部卒業。生涯学習1級インストラクター(古文書)。文京学院大学生涯学習センター講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sofia
41
磯田道史氏がテレビで古文書をスラスラ読んでいる姿を見て(興奮して撮影しているのも忘れ、お笑い芸人かまいたちにお尻を向けて読んでいた笑)私も読めるようになりたいなあと思った。が、難しかった。戦前の教育を受けた人には入りやすいが、戦後の日本人には難しい。「はじめる前の準備講座」とは確かに確かに。とっかかりとしてはありがたい。2019/09/03
yamahiko
14
この一冊で近代のくずし字は読めるような気がするから、とても頼もしい一冊でした。徐々にステップアップしていくための格好の入門書でした。2016/10/09
ネコ虎
7
図書館でたまたま手に取った。習字は全く駄目だから筆文字に興味はなかったが、この本は崩し字を懇切丁寧に解説し、簡単な古文書も読めるようになる。江戸かなの崩し字は、速記文字のようで、よく昔の人は読めたものだと感心する。しかし、慣れれば結構読めるようになる。老人の趣味にはいいかも。2017/07/09
けせら
5
江戸かなの楷書体ならそこそこ読めるけど、くずし字にされると歯が立たないわ。「みかん」なんて、絵がなけりゃ「みりん」としか読めないわ。ま、とにかくおもしろかった。もっと読めるようになりたい。てゆか、書けるようになりたい。2020/06/13
三条院アルパカ
3
先にステップアップの方を読んでしまったが、こちらを先に読んだほうが良かった。昭和の始めの国の教科書から順に明治始めの高札、江戸時代の定書などへと遡っていく説明が非常にわかりやすい。前に出てきた文字について後で出てきても根気よく説明が繰り返してあるのもありがたい。こういう本がなかった頃の古文書の勉強はきっと大変だったと思う。いい本。2015/11/19