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出版社内容情報
日欧の封建制の比較を通して、世界の中の日本を意識した朝河貫一。国内外で発表された論文・講演録18本を収録。
内容説明
マルク・ブロックが絶賛した孤高の歴史学者・朝河貫一の業績。世界に通用した比較土地制度史論、その真髄に触れる、3部作完結編。1905年から1939年までに執筆された珠玉の論稿18本。英文も同時収録。
目次
第1部 世界に問う、日欧比較封建制論(日本封建制の時期区分―封建社会1・2・3;武士道とは何か―近代日本が封建日本に負うもの;武士道について;初期の庄と初期のマナーの比較研究;日本における封建的土地保有の起源 ほか)
第2部 祖国に問う、世界に貢献する日本史とは何か(日本封建制度起源の拙稿につきて―黒板勝美氏に答える;島津忠久の生い立ち―低等批評の一例;ループネル氏仏国農地史論;ブロッシ教授の仏国田園史特徴論;ヴューレル氏の北方ゲルマン原始農業論)
第3部 The Selected Works of K.Asakawa on Comparative Feudal Systems
著者等紹介
朝河貫一[アサカワカンイチ]
1873年12月20日旧二本松藩(現二本松市)生まれ。1892年福島県尋常中学校(現安積高校)を卒業。1995年東京専門学校(現早稲田大学)を卒業し、同年12月米国留学。1999年ダートマス大学を卒業し、イェール大学大学院に進む。1902年『大化の改新』でイェール大学博士号。1903‐06年ダートマス大講師。1905年8月ポーツマス会議に際して、市民オブザーバーとしてホテル・ウェントワースに滞在し、賠償放棄論を説く。1906年2月から約1年半一時帰国し、イェール大学図書館および米国議会図書館のために図書収集。1907年イェール大学講師に就任。1917年6月~19年9月、二度目の一時帰国。東大史料編纂所等で史料調査。この過程で入来文書を発見。1930年歴史学準教授。1934年セイブルック・カレッジ・フェロウ。1937年歴史学教授に昇進。1941年11月、ラングドン・ウォーナーの示唆で昭和天皇へのルーズベルト親書案を書く。1942年定年、名誉教授。1948年8月11心臓麻痺で死去
矢吹晋[ヤブキススム]
1938年福島県郡山市生まれ。1962年東京大学経済学部卒業。東洋経済新報社、アジア経済研究所を経て、横浜市立大学教授を務め、2004年定年、同大学名誉教授。東洋文庫研究員。専攻分野は中国経済論、現代中国論、朝河学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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