出版社内容情報
本の版面を見れば、たちどころに使われた活字の系統と彫師を言い当て、その書体の味を飽きることなく語る真性の活字中毒者の饗宴。活字起源の水準にこだわる狂気をはらんだ蘊蓄、デジタル組版にそれを汲み揚げようとする継承者の志、考証なき俗説には牙をむく。日本一の活字見本帳のコレクション、収集した貴重活版本の版面を惜しみなく提供し、それを嘗めるようにして活字書体史を逍遥。
第1章 日本語組版の歴史(府川充男)
第2章 古書温故知新(対談=小宮山博史・府川充男)
第3章 タイプフェイスとディジタルフォント(座談会=小宮山博史・府川充男・小池和夫)
第4章 明朝体の歴史とデザインを考える(小宮山博史)
第5章 神字と新字(府川充男)
第6章 千字文逍遥(小池和夫)
第7章 印刷史研究と電子組版の往復運動(府川充男)
内容説明
活字はなぜこれほどに人の心をとらえるのか。活字書体を二百数十頁にのぼる垂涎の図版で遊覧。
目次
第1章 日本語組版の歴史
第2章 古書温故知新
第3章 タイプフェイスとディジタル・フォント
第4章 明朝体の歴史とデザインを考える
第5章 神字と新字
第6章 千字文逍遙
第7章 印刷史研究と電子組版の往復運動
著者等紹介
小宮山博史[コミヤマヒロシ]
昭和18年2月新宿区生れ。国学院大学文学部卒業。故佐藤敬之輔に師事し、現在佐藤タイポグラフィ研究所代表。印刷史研究会代表。印刷史、和文書体史、書体設計関係の論攷多数
府川充男[フカワミツオ]
昭和26年2月横浜市生れ。早稲田大学教育学部中退。築地電子活版代表取締役。印刷史研究会『印刷史研究』編輯委員。印刷史、和文書体史、組版、漢字字体史関係の論攷多数。日本規格協会電子文書処理システム標準化調査研究委員会WG2委員
小池和夫[コイケカズオ]
昭和33年5月多治見市生れ。早稲田大学第一文学部中退。築地電子活版取締役。印刷史研究会『印刷史研究』編輯委員。『JIS漢字字典』(日本規格協会)の旧版・新版の組版自働処理の仕様を設計。漢字字体・字形・文字コード関係の論攷多数。日本規格協会情報交換用符号化文字集合調査研究委員会委員。平成12(西紀2000)年からは、某メイジャー雑誌のDTPオペレイション工程を統轄している
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