真性活字中毒者読本―版面考証/活字書体史遊覧

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  • サイズ A5判/ページ数 395p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784760121465
  • NDC分類 749.41
  • Cコード C1036

出版社内容情報

本の版面を見れば、たちどころに使われた活字の系統と彫師を言い当て、その書体の味を飽きることなく語る真性の活字中毒者の饗宴。活字起源の水準にこだわる狂気をはらんだ蘊蓄、デジタル組版にそれを汲み揚げようとする継承者の志、考証なき俗説には牙をむく。日本一の活字見本帳のコレクション、収集した貴重活版本の版面を惜しみなく提供し、それを嘗めるようにして活字書体史を逍遥。

第1章 日本語組版の歴史(府川充男)
第2章 古書温故知新(対談=小宮山博史・府川充男)
第3章 タイプフェイスとディジタルフォント(座談会=小宮山博史・府川充男・小池和夫)
第4章 明朝体の歴史とデザインを考える(小宮山博史)
第5章 神字と新字(府川充男)
第6章 千字文逍遥(小池和夫)
第7章 印刷史研究と電子組版の往復運動(府川充男)

内容説明

活字はなぜこれほどに人の心をとらえるのか。活字書体を二百数十頁にのぼる垂涎の図版で遊覧。

目次

第1章 日本語組版の歴史
第2章 古書温故知新
第3章 タイプフェイスとディジタル・フォント
第4章 明朝体の歴史とデザインを考える
第5章 神字と新字
第6章 千字文逍遙
第7章 印刷史研究と電子組版の往復運動

著者等紹介

小宮山博史[コミヤマヒロシ]
昭和18年2月新宿区生れ。国学院大学文学部卒業。故佐藤敬之輔に師事し、現在佐藤タイポグラフィ研究所代表。印刷史研究会代表。印刷史、和文書体史、書体設計関係の論攷多数

府川充男[フカワミツオ]
昭和26年2月横浜市生れ。早稲田大学教育学部中退。築地電子活版代表取締役。印刷史研究会『印刷史研究』編輯委員。印刷史、和文書体史、組版、漢字字体史関係の論攷多数。日本規格協会電子文書処理システム標準化調査研究委員会WG2委員

小池和夫[コイケカズオ]
昭和33年5月多治見市生れ。早稲田大学第一文学部中退。築地電子活版取締役。印刷史研究会『印刷史研究』編輯委員。『JIS漢字字典』(日本規格協会)の旧版・新版の組版自働処理の仕様を設計。漢字字体・字形・文字コード関係の論攷多数。日本規格協会情報交換用符号化文字集合調査研究委員会委員。平成12(西紀2000)年からは、某メイジャー雑誌のDTPオペレイション工程を統轄している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コットン

57
活字(フォント)自体そのものに多大なる情熱を注いでいるお三方の話。へ―な話の数々で例えば活版印刷の明朝活字はフランス人、イギリス人、アメリカ人が作ったものが日本に入り、少しずつ手直しされている等。いろんなフォントサンプルの解説も面白い。2017/05/21

あさひ

3
いわゆる活字中毒は、読書の中毒であるという点で仮性、真性の中毒は活字や書体自体に執着する、という内容の本。「このレベルの中毒者がいるから、自分はまだまだマニアじゃない」という事実を、安心感じゃなく危機感とともに感じてしまった!まだまだです。というかわたしなど底辺です。2012/02/05

yanapong

2
「真性」の名に違わぬディープな、活字・日本語文字の版面に拘り抜く本。これでもまだまだごく一部なのであろう。2012/02/25

mitam

1
文字マニアによる本。書いてあることは面白いが、編集の仕方がマニアック! まず段落の1字下げがない。説明されてないけど、何か哲学があるんでしょう。困ったのは、数十枚の参考図が章の最後にまとめられていて、何度も往復しなきゃいけない。写真説明が縦書き5文字どりで15行くらいあったり(だったら横組みにすればいいのに…)。 筆者たちじゃなくて編集者の所為かもしれないが、木を見て森を見ずな感じが、まさにマニアだな〜という妙な納得をしてしまった。フォントと一緒で、編集も個性より読みやすさ優先じゃない?2018/10/14

ななみ

1
図版はとても面白い。2013/11/24

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