出版社内容情報
古代ギリシャのオリンピアから現代のマイケル・ジョーダンまで――そこにはまぎれもなく官能的なものがある。スポーツ文化史の権威が,現代ではタブー視されているスポーツにおけるエロティックな要素に挑んだ刺激的な論考。
1 序文 率直、婉曲、否定
第1部 歴史的背景
2 古代
3 中世からルネサンスまで
4 現代
第2部 装いのエロス
5 スポーツにおけるエロチシズムと大衆文化
6 芸術作品に表れたエロス
7 エロスと精神―男らしさ、女らしさ、役割の衝突
8 結論にかえて
付録A 定義
付録B エロチックなものとポルノはどう違うか
内容説明
競技者たちは常に官能的であり続けた!「スポーツ文化におけるセクシュアリティー」の歴史をたどり、躍動する肉体に宿るエロスの再評価に挑む初めての論考。
目次
序文 率直、婉曲、否定
第1部 歴史的背景(古代;中世からルネサンスまで;現代)
第2部 装いのエロス(スポーツにおけるエロチシズムと大衆文化;芸術作品に表れたエロス;エロスと精神―男らしさ、女らしさ、役割の衝突;結論にかえて)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kenitirokikuti
7
反ポルノ主義に関するイシューを拾おうと思って借りたのだが、本書はエロティシズムを論じるものであった。ヘミングウェイや三島、リーフェンシュタールの『民族の祭典』などが取り上げられており、内容は文学寄り。2018/02/09
ああああ
2
しかし、自分自身の肉体であろうと誰か他人の肉体であろうと、スポーツ選手の肉体に内在するエロチックな要素を意識することと、スポーツのパフォーマンスに内在するエロチックな要素を意識することとは同じでない。それにもかかわらず、現在、「ランナーの恍惚感」や他の形の「エクスタシー体験」に関する恍惚感を解説している報告書が数多くある。選手たちは、次第に自分たちの感じたままを言葉で表現するようになってきたのである。(p.107)2020/03/09
J_L_B_459
0
スポーツに表現されるエロスは、半ばタブー視されているが、確かに「そこにある」ことを膨大な資料と引用で論じている。その範囲は古代ギリシャの練成所から映画マイ・ライバルにいたる。スポーツに躍動する肉体美への一大讃歌のようにすら思えるこの書を読んだあと、スポーツを始めたくなっている自分に気がついた。2009/10/22
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- 和書
- 人口論六十年